12月21日に全日本フィギュアスケート選手権が大阪東和薬品ラクタブドームで開幕。女子ショートプログラム(SP)が行われ、5連覇を狙う宮原知子選手が76.76点で首位になりました。注目されていた紀平梨花選手は1回目のジャンプ(トリプルアクセル)で転倒し、68.75点の5位で出遅れてしまいました。
個人的に本田真凜選手に注目していましたが、冒頭のジャンプ(フリップ)で転倒してしまいました。その後、可憐な演技を見せてくれましたが、思うようにスコアが伸びず、52.75点で18位になってしまいました。今季から米国に拠点を移して新しいコーチの下でトレーニングをしているようですので、さらにトレーニングを重ねて、次回また素晴らしい演技を見せて欲しいです。
1.女子SPの結果速報!
12月21日(金)に行われた全日本フィギュアスケート選手権・女子SPの結果を10位までまとめました。順位 | 選手 | SP | 技術点 | 演技構成点 | 減点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 宮原知子 | 76.76 | 40.54 | 36.22 | 0.00 |
2 | 坂本花織 | 75.65 | 41.08 | 34.57 | 0.00 |
3 | 三原舞依 | 72.88 | 39.48 | 33.40 | 0.00 |
4 | 樋口新葉 | 72.63 | 38.79 | 33.84 | 0.00 |
5 | 紀平梨花 | 68.75 | 36.54 | 33.21 | 1.00 |
6 | 横井ゆは菜 | 66.27 | 38.30 | 27.97 | 0.00 |
7 | 川畑和愛 | 64.66 | 37.17 | 27.49 | 0.00 |
8 | 青木祐奈 | 63.72 | 36.74 | 26.98 | 0.00 |
9 | 山下真瑚 | 62.94 | 31.94 | 31.00 | 0.00 |
10 | 細田采花 | 61.41 | 36.87 | 24.54 | 0.00 |
1位から4位までの点数差が約4点なので、フリーで逆転可能な点数差です。5位の紀平選手は1位と8点差なので、少し点数差をつけられてしまいました。紀平選手はコンディションは万全なのですが、唯一「スケート靴に問題がある」ようです。今シーズンに向けて新しい靴に替えたのだが、それが合わず、結局9月にそれまで使っていた靴に戻して、今季の前半戦からその古い靴を使っています。さすがにそれも限界を迎えそうな状態で、テープで「ぐるぐる巻き」にして、古い靴が壊れるのを防ぎながら演技せざるを得ないとのこと。スケート靴の調整が大変ですが、フリーでの大逆転を期待しています。
2.【1位】宮原知子 76.76点
宮原選手は76.76点で首位になりました。現在、全日本フィギュアスケート選手権を4連覇中で、伊藤みどりが達成して以来の5連覇がかかっています。先日行われたGPファイナルでは6人中6位と最下位になってしまいましたが、その悔しさを晴らす素晴らしい演技でした。演技後、キス&クライで得点を聞いた後、涙ぐんでいました。テレビを見ていましたが、2位の坂本選手の上を行く、観客を引き込むような最高の演技でした。
12月23日(日)に行われる女子フリースケーティング(FS)でも良い演技を見せて欲しいです。
3.【2位】坂本花織 75.65点
坂本選手は75.65点で2位でした。平昌オリンピックで6位だった坂本選手は、「だいぶ慎重にいったので、いつも通り思い切りはできなかった」と言うものの、安定感のある好演技を見せてくれました。「オリンピック出場者だから良い演技を見せないと!」というプレッシャーがあったようですが、それをはねのけての素晴らしい演技でした。12月23日(日)に行われる女子フリースケーティング(FS)でも期待しています。
4.【5位】紀平梨花 68.75点
GPファイナルを初参加初優勝した紀平選手は68.75点で5位でした。冒頭1回目のジャンプでトリプルアクセルに挑みましたがバランスを崩して転倒してしまいました。その後、華のある演技を見せてくれましたが、点数が伸びませんでした。GPファイナルの時は「最後だから思いっきりやろうと思った」と言っており、挑戦者の気持ちで臨んだ大会でしたが、本大会は本番直前まで念入りにジャンプの調整をしており、スケート靴とテーピングが本人の感覚にどこか合わなかったせいか、それが転倒につながってしまったのではないかと思われます。
とは言っても、ロシアのザギトワ選手を抑えてGPファイナルを制していますので、実力は充分にあります。12月23日(日)に行われる女子フリースケーティング(FS)でも良い演技・良いジャンプを見せて欲しいです。
5.まとめ
目安にしかなりませんが、今回のショートの点数と各選手のフリーの自己ベストを合計してみました。ショートで6位以内の選手に限ってですが、紀平選手以外ショートの自己ベストを出しています。レベルが上がってきており、フリーの演技も期待できます。紀平選手は自己ベストの点数が他選手より頭一つ抜け出しています。フリーで良い演技をすれば、まだまだ逆転可能です。順位 | 選手 | 今回 ショート |
フリー 自己ベスト |
合計(目安) | 合計 自己ベスト |
ショート 自己ベスト |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 宮原知子 | 76.76 | 145.85 | 222.61 | 219.71 | 76.08 |
2 | 坂本花織 | 75.65 | 142.61 | 218.26 | 213.90 | 71.29 |
3 | 三原舞依 | 72.88 | 138.28 | 211.16 | 209.22 | 70.94 |
4 | 樋口新葉 | 72.63 | 114.78 | 187.41 | 181.29 | 66.51 |
5 | 紀平梨花 | 68.75 | 154.72 | 223.47 | 233.12 | 82.51 |
6 | 横井ゆは菜 | 66.27 | 126.47 | 192.74 | 184.78 | 59.81 |
※それぞれ1位の点数に色をつけました。
今回は、宮原選手・坂本選手・紀平選手をピックアップして書きましたが、他にも素晴らしい選手はいます。ショートで24位以内だった選手しかフリーに進めませんが、フリーで良い演技をすれば、まだまだ逆転可能です。個人的に注目している本田真凜選手も含め、観客を引き込むような演技を見せて欲しいです。