2019年2月6日~2月11日に四大陸フィギュアスケート選手権がアメリカ・アナハイムで開催されました。日本代表として宇野昌磨選手、田中刑事選手、友野一希選手、坂本花織選手、紀平梨花選手、三原舞依選手が出場。宇野選手は怪我の回復具合が心配ですが、四大陸選手権での活躍を期待しています。
【男子フリー】
2月10日、男子フリースケーティングが行われました。前日の紀平選手に続き、宇野昌磨選手もフリーでの大逆転。合計289.12点でみごと優勝を飾り、トップスケーターの意地を見せてくれました。「自分はできるんだと、何も考えずに滑った。諦めないのは大事だなと思った」という宇野選手のコメントも素晴らしい!
【男子ショート】
宇野選手が91.76点で4位、田中選手が83.93点で7位、友野選手が74.16点で12位となりました。宇野選手は「満足いく演技ではなかったですけど、悔しいと言えるほど練習をしてこなかったので、悔しいと言う権利はないかな」とコメントしました。
1.宇野選手の右足首捻挫の状態は?(2月6日)
2月6日、宇野選手は公式練習で最終調整をしました。公式練習では全日本選手権で痛めた右足首の影響があり、4回転フリップが精彩を欠いた状態。大幅に難度を落とした演技構成で四大陸選手権に挑むことになりそうです。ショートの音楽を流した公式練習では4回転トーループ、サルコー&トーループの2連続3回転ジャンプ、トリプルアクセルを跳び、得点源の4回転フリップを外しました。関係者によると、フリーではほとんど練習を積めていない4回転サルコーを回避する方針。4回転フリップを構成に入れるかどうかは今後の状態を見て判断する模様。現在の状態については「試合に出られる状態まで回復の目途も立っていますが2試合(四大陸選手権とチャレンジカップ)出るには正直まだ足の不安もある」とし、「怪我が悪化しないように細心の注意を払って練習していますので引き続き応援どうぞよろしくお願いいたします」とコメントしました。本調子でない中の四大陸選手権になりますが、その中でどこまで得点をのばせるか?宇野選手、無理せず頑張って欲しいです。
2.火災騒動のハプニング(2月6日)
2月6日、アナハイム近郊の練習会場で調整していましたが、男子フィギュア選手たちを思わぬハプニングが直撃しました。田中選手のショートプログラムの曲かけの途中で音楽がストップ。照明が点滅し、突然「May I have your attention please」と館内放送が響きました。建物内で火災を感知しましたが、幸い誤作動だった模様。音響機材が使用できず、約10分間無音での連取となりました。ハプニング発生直後は困惑した表情を浮かべた選手たちも、冷静に気持ちを切り替え、エッジが氷を削る音のみが響くスケートリンクの上で練習を続けました。3.出るからにはハンデはない!(2月7日)
2月7日、右足首の故障明けで初優勝を狙う男子の宇野選手は大会会場で公式練習に臨み、「出るからにはハンデはない。けががあるからとか全く理由にならない。頑張るだけ」とコメント。強い気持ちで大会に臨んでいる姿が伺えます。昨年12月の全日本選手権で右足首を捻挫。約10日の静養をはさんで練習を始めましたが、患部をひねって痛みが再発。1週間休んで練習を再開も、再び右足首に捻挫を負いました。故障を抱えたまま1月31日に現地入りして調整を進め「今はどの動きをやっても痛みはない」とコメント。充分な練習ができず、本調子でない中での四大大会となりますが、「最善を尽くしてより良い順位を取りたい」と力を込めました。
フリーではできれば3本、ショートでは1本の4回転ジャンプで臨む予定。「頑張るだけかなと思う。練習してきたわけではないので、自分を信じるとかじゃない。こっちに着いてから練習してきたことを試合にぶつけることが必要だと思うので、頑張りたい」とコメント。本番演技でも宇野選手の実力が発揮できることを祈っています。
4.宇野選手、悲願の世界大会優勝を狙う!
怪我をしても執念で全日本選手権を3連覇した宇野選手。しかし、主要国際大会では優勝経験がないシルバーコレクター。四大陸選手権で悲願の優勝を狙う宇野選手は「世界大会でシルバーコレクターと皆さんに言っていただいて、満足できる2位、満足できない2位、たくさんあったと思いますけど、1位を目指して頑張りたいと思います」とコメント。宇野選手、優勝する実力は充分あります。5.四大陸選手権の日程・放送予定
四大陸選手権のシニア男子シングル、シニア女子シングルの日程はこちら。テレビ放送予定と合わせてご紹介します。日程(日本時間) | 種目 | テレビ放送 |
---|---|---|
2/08(金) 05:30~ | 女子SP | フジテレビ(録画) 19:57~21:55 |
2/08(金) 11:15~ | 男子SP | フジテレビ(録画) 19:57~21:55 |
2/09(土) 12:00~ | 女子FS | フジテレビ(録画) 19:00~21:00 |
2/10(日) 12:00~ | 男子FS | フジテレビ(録画) 19:00~21:00 |
6.男子フィギュアスケート結果
四大陸選手権には日本から、宇野昌磨選手、田中刑事選手、友野一希選手が出場しました。【ショートプログラム】滑走順
2月7日、シニア男子ショートプラグラムの滑走順抽選が行われました。滑走順 | 選手 | 滑走時刻 |
---|---|---|
18番目 | 友野一希 | 2月8日 13時52分~ |
20番目 | 田中刑事 | 2月8日 14時05分~ |
22番目 | 宇野昌磨 | 2月8日 14時41分~ |
※ 時間は全て日本時間。
※ 男子参加者は25名。
【ショートプログラム】結果
2月8日、シニア男子ショートが終わり、宇野選手が91.76点で4位、田中選手が83.93点で7位、友野選手が74.16点で12位となりました。宇野選手は「満足いく演技ではなかったですけど、悔しいと言えるほど練習をしてこなかったので、悔しいと言う権利はないかな」とコメントしました。順位 | 選手 | 国 | ショート 自己ベスト |
ショート 今回点数 |
トップとの 点数差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ヴィンセント・ジョウ | アメリカ | 80.53 | 100.18 | – |
2 | チャ・ジュンファン | 韓国 | 90.56 | 97.33 | 2.85 |
3 | ボーヤン・ジン | 中国 | 103.32 | 92.17 | 8.01 |
4 | 宇野昌磨 | 日本 | 104.87 | 91.76 | 8.42 |
7 | 田中刑事 | 日本 | 90.68 | 83.93 | 16.25 |
12 | 友野一希 | 日本 | 82.61 | 74.16 | 26.02 |
【宇野昌磨選手】
【友野一希選手】
【田中刑事選手】
【フリースケーティング】滑走順
シニア男子フリースケーティングの滑走順が決まりました。テレビでは夜、録画で放送されますが、実際の演技は15時頃に行われます。ショートの演技の後の宇野選手の表情を見ると点数に満足していない様子。トップまでの点数差は8.42点、フリーでの大逆転を期待しています。滑走順 | 選手 | 滑走時刻 |
---|---|---|
15番目 | 友野一希 | 2月10日 14時27分~ |
18番目 | 田中刑事 | 2月10日 14時50分~ |
19番目 | 宇野昌磨 | 2月10日 15時06分~ |
※ 時間は全て日本時間。
※ 男子参加者は25名。
【フリースケーティング】結果
2月10日、シニア男子フリースケーティングが行われました。前日の紀平選手に続き、宇野昌磨選手もフリーでの大逆転。合計289.12点でみごと優勝を飾り、トップスケーターの意地を見せてくれました。「自分はできるんだと、何も考えずに滑った。諦めないのは大事だなと思った」という宇野選手のコメントも素晴らしい!順位 | 選手 | 国 | ショート 自己ベスト |
フリー 自己ベスト |
合計 自己ベスト |
ショート 今回点数 |
フリー 今回点数 |
合計 今回点数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
宇野昌磨 | 日本 | 104.87 | 214.97 | 319.84 | 91.76 | 197.36 | 289.12 | |
ボーヤン・ジン | 中国 | 103.32 | 204.94 | 303.58 | 92.17 | 181.34 | 273.51 | |
ヴィンセント・ジョウ | アメリカ | 80.53 | 179.24 | 258.11 | 100.18 | 172.04 | 272.22 | |
6 | チャ・ジュンファン | 韓国 | 90.56 | 174.42 | 263.49 | 97.33 | 158.50 | 255.83 |
7 | 田中刑事 | 日本 | 90.68 | 169.63 | 260.31 | 83.93 | 167.61 | 251.54 |
12 | 友野一希 | 日本 | 82.61 | 173.50 | 256.11 | 74.16 | 132.25 | 206.41 |
【宇野昌磨選手】