2019年2月21日(木)~2月24日(日)までチャレンジカップがオランダ・バークで開催されました。国際B級大会となる本大会のシニア女子に、紀平梨花選手・樋口新葉選手が出場しました。紀平選手はショートで66.40点をマークし2位。フリーでは冒頭のトリプルアクセルが成功し、また2連続3回転を成功させるなど、ミスなくジャンプを決め、演技の最後ではガッツポーズが出ました。合計点数は208.30点。みごとに逆転優勝を飾りました。シニアデビューして以来、国際大会で6戦全勝と負け知らず。自国開催となる世界フィギュアスケート選手権に向け、大きな弾みをつけました。
アドバンスド・ノービスA女子に出場した11歳の本田紗来選手は、ショートで44.85点をマークし首位発進。フリーでは79.22点、合計124.07点をマークし、国際大会初優勝しました。2位に20点以上差をつけるほどの圧勝でした。
ジュニア女子に出場した横井ゆは菜選手はショートで53.63点をマークして首位。翌日行われたフリーでもトップとなる126.27点をマーク。合計179.90点でみごと優勝しました。また、ジュニア男子に出場した佐藤駿選手はショートで71.17点、フリーで128.67点をマークし、合計199.84点で優勝しました。
1.宇野昌磨選手が欠場を発表(1月25日)
1月25日、日本スケート連盟は宇野昌磨選手がチャレンジカップを欠場すると発表しました。宇野選手は自身の公式サイトで「全日本選手権での怪我が思ったよりも長引いてしまいまして、一時は四大陸選手権も間に合わない可能性もあり、四大陸選手権、チャレンジカップのどちらかに出場、または、じっくりと休養し世界選手権のみ臨むことも考えましたが、怪我で長く休んだ身体に試合感をつける必要性を感じ、今回は四大陸選手権に出場希望を出しました」「試合に出られる状態まで回復の目途も立っていますが2試合出るには正直まだ足の不安もある」とし、「怪我が悪化しないように細心の注意を払って練習していますので引き続き応援どうぞよろしくお願いいたします」とコメント。
足の状態が万全でない中、四大陸選手権でみごと優勝しました。世界選手権に向け、頑張って欲しいです。
2.紀平梨花、チャレンジカップに向け調整(2月21日)
開催地オランダのハーグ郊外のアイスリンクなどで調整しました。2月5日に亜脱臼した左手薬指をプラスチック製の器具で固定し、新調したばかりのスケート靴の感触を確かめるようにジャンプを繰り返し練習しました。3.紀平梨花、スケート靴の感覚入念に確かめる(2月22日)
紀平選手はアムステルダムのリンクで約2時間ほど体を動かし、スケート靴の感覚を入念に確かめました。トリプルアクセルも数本着氷させ、「感覚は良かった。試合で(3回転半を)跳ぶかどうかは直前の6分間練習で判断したい」と話しました。4.チャレンジカップの出場選手・総合結果
チャレンジカップに出場する日本選手はこちらです。種目 | 選手 | 年齢 | 自己ベスト | 今回点数 | 順位 | ||||
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ショート | フリー | 合計 | ショート | フリー | 合計 | ||||
シニア女子 | 紀平梨花 | 16 | 82.51 | 154.72 | 233.12 | 66.40 | 141.90 | 208.30 | |
樋口新葉 | 18 | 74.26 | 145.30 | 217.63 | 62.70 | 123.54 | 186.24 | ||
シニア男子 | 山本草太 | 19 | 76.14 | 157.26 | 232.42 | 82.24 | 171.63 | 253.87 | |
鍵山優真 | 15 | – | – | – | 78.97 | 139.05 | 218.02 | ||
ジュニア女子 | 横井ゆは菜 | 18 | 59.81 | 126.47 | 184.78 | 53.63 | 126.27 | 179.90 | |
ジュニア男子 | 佐藤駿 | 15 | – | – | – | 71.17 | 128.67 | 199.84 | |
ノービスA女子 | 本田紗来 | 11 | – | – | – | 44.85 | 79.22 | 124.07 | |
ノービスA男子 | 垂水爽空 | 13 | – | – | – | 36.92 | 68.78 | 105.70 |
男女シングル | ||
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シニア | オリンピック・ISU選手権 | 15歳以上 |
グランプリシリーズ | 14歳以上 | |
ジュニア | 13歳~18歳 | |
ノービス | 10歳~14歳 |
5.チャレンジカップの日程・放送予定
チャレンジカップの大会日程(日本時間)および放送予定はこちらです。日付 | 開始時間 | 種目 | 出場選手 | LIVE放送 |
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2月21日(木) | 22:00 | ノービスA男子SP | 垂水爽空 | YouTube (終了) |
23:00 | ノービスA女子SP | 本田紗来 | ||
26:15 | ジュニア男子SP | 佐藤駿 | ||
27:20 | ジュニア女子SP | 横井ゆは菜 | ||
2月22日(金) | 16:00 | ノービスA女子FS | 本田紗来 | YouTube (終了) |
19:45 | ジュニア女子FS | 横井ゆは菜 | ||
22:45 | ジュニア男子FS | 佐藤駿 | ||
26:00 | シニア男子SP | 山本草太、鍵山優真 | ||
2月23日(土) | 18:45 | ノービスA男子FS | 垂水爽空 | YouTube (終了) |
22:00 | シニア男子FS | 山本草太、鍵山優真 | ||
25:15 | シニア女子SP | 紀平梨花、樋口新葉 | ||
2月24日(日) | 18:30 | シニア女子FS | 紀平梨花、樋口新葉 | YouTube |
23:00 | スケートバトル&エキシビジョン | – |
6.ノービスA女子・フィギュアスケート結果
ノービスA女子に日本から、本田紗来選手が出場しました。気になる結果はこちらです。【ショートプログラム】 本田が1位!
アドバンスド・ノービス女子のショートプログラムで本田紗来選手が44.85点をマーク。冒頭の連続ジャンプを含めた三つのジャンプを鮮やかに決め、2位に3点以上の差をつけて首位発進しました。演技後「演技をまとめられてうれしい」とコメントしました。順位 | 選手 | 国 | ショート 点数 |
---|---|---|---|
1 | 本田紗来 | 日本 | 44.85 |
2 | Nina PINZARRONE | ベルギー | 41.53 |
3 | Linnea Kilsand KOLSTAD | ノルウェー | 35.62 |
【フリースケーティング】本田が初優勝!
アドバンスド・ノービス女子のフリーで本田紗来選手が79.22点をマーク。合計124.07点で優勝しました。スピードに乗ったスケーティングで、この日は6本の3回転ジャンプに挑戦。冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループなどは回転不足を取られたものの2回転半―3回転トーループは成功するなど全て着氷。滑り終えると小さくガッツポーズをしました。順位 | 選手 | 国 | ショート 点数 |
フリー 点数 |
合計 点数 |
---|---|---|---|---|---|
本田紗来 | 日本 | 44.85 | 79.22 | 124.07 | |
Nina PINZARRONE | ベルギー | 41.53 | 59.63 | 101.16 | |
Mikai VAN OMMEREN | オランダ | 35.62 | 63.04 | 98.66 |
7.ジュニア女子・フィギュアスケート結果
ジュニア女子に日本から、横井ゆは菜選手が出場しました。気になる結果はこちらです。【ショートプログラム】 横井が1位!
ジュニア女子のショートプログラムで横井ゆは菜選手が53.63点をマークし、首位発進しました。順位 | 選手 | 国 | ショート 点数 |
---|---|---|---|
1 | 横井ゆは菜 | 日本 | 53.63 |
2 | Selma VÄLITALO | フィンランド | 47.84 |
3 | Maria Aimeé RENNE | ドイツ | 46.64 |
【フリースケーティング】横井が優勝!
ジュニア女子のフリーで横井ゆは菜選手が126.27点をマーク。合計179.90点で優勝を果たしました。順位 | 選手 | 国 | ショート 点数 |
フリー 点数 |
合計 点数 |
---|---|---|---|---|---|
横井ゆは菜 | 日本 | 53.63 | 126.27 | 179.90 | |
Maria Aimeé RENNE | ドイツ | 46.64 | 77.42 | 124.06 | |
Selma VÄLITALO | フィンランド | 47.84 | 72.30 | 120.14 |
8.ジュニア男子・フィギュアスケート結果
ジュニア男子に日本から、佐藤駿選手が出場しました。気になる結果はこちらです。【ショートプログラム】 佐藤が1位!
ジュニア男子のショートプログラムで佐藤駿選手が71.17点をマークし、首位発進しました。順位 | 選手 | 国 | ショート 点数 |
---|---|---|---|
1 | 佐藤駿 | 日本 | 71.17 |
2 | Daniel SAPOZHNIKOV | ドイツ | 54.03 |
3 | Louis WEISSERT | ドイツ | 51.19 |
【フリースケーティング】佐藤が優勝!
ジュニア男子のフリーで佐藤駿選手が128.67点をマーク。合計199.84点で優勝を果たしました。順位 | 選手 | 国 | ショート 点数 |
フリー 点数 |
合計 点数 |
---|---|---|---|---|---|
佐藤駿 | 日本 | 71.17 | 128.67 | 199.84 | |
Daniel SAPOZHNIKOV | ドイツ | 54.03 | 97.14 | 151.17 | |
Tim ENGLAND | ドイツ | 51.16 | 92.35 | 143.51 |
9.シニア男子・フィギュアスケート結果
シニア男子に日本から、山本草太選手・鍵山優真選手が出場しました。気になる結果はこちらです。【ショートプログラム】 山本が1位!
シニア男子のショートプログラムで山本草太選手が82.24点をマークし、首位発進しました。順位 | 選手 | 国 | ショート 点数 |
---|---|---|---|
1 | 山本草太 | 日本 | 82.24 |
2 | 鍵山優真 | 日本 | 78.97 |
3 | Lukas BRITSCHGI | スイス | 70.43 |
【フリースケーティング】滑走順・滑走時間
2月23日 22:00から行われたフリースケーティングの滑走順はこちらです。グループ | 滑走順 | 選手 | 滑走時刻 |
---|---|---|---|
第3G (11~16) |
15 | 鍵山優真 | 2/24(日) 0:30頃 |
16 | 山本草太 | 2/24(日) 0:30頃 |
※ 時間は全て日本時間。
※ 参加選手は全員で16名。
【フリースケーティング】山本が優勝!
シニア男子のフリースケーティングで山本草太選手が171.63点をマーク。合計253.87点で優勝を果たしました。自己ベストを20点以上更新しての優勝でした。順位 | 選手 | 国 | ショート 点数 |
フリー 点数 |
合計 点数 |
---|---|---|---|---|---|
山本草太 | 日本 | 82.24 | 171.63 | 253.87 | |
鍵山優真 | 日本 | 78.97 | 139.05 | 218.02 | |
Lukas BRITSCHGI | スイス | 70.43 | 136.45 | 206.88 |
10.シニア女子・フィギュアスケート結果
シニア女子に日本から、紀平梨花選手・樋口新葉選手が出場しました。気になる結果はこちらです。【ショートプログラム】 滑走順・滑走時間
2月24日 深夜1:15から行われるショートプログラムの滑走順はこちらです。正確な滑走時刻は未発表。グループ | 滑走順 | 選手 | 滑走時刻 |
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第3G (11~15) |
15 | 紀平梨花 | 2/24(日) 2:40頃 |
第4G (16~21) |
20 | 樋口新葉 | 2/24(日) 3:15頃 |
※ 時間は全て日本時間。
※ 参加選手は全員で21名。
【ショートプログラム】 紀平選手は2位
シニア女子のショートプログラムの結果です。紀平選手は予定していたトリプルアクセルがダブルアクセルに。得点を待つキス・アンド・クライでは、オランダ生まれの人気キャラクター、ミッフィーのぬいぐるみをソファーに並べ、屈託のない笑みを浮かべました。順位 | 選手 | 国 | ショート 自己ベスト |
ショート 今回点数 |
トップとの 点数差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アンバー・グレン | アメリカ | 67.93 | 70.25 | 0.00 |
2 | 紀平梨花 | 日本 | 82.51 | 66.40 | 3.85 |
3 | スター・アンドリューズ | アメリカ | 64.77 | 64.76 | 6.49 |
4 | 樋口新葉 | 日本 | 74.26 | 62.70 | 7.55 |
【フリースケーティング】滑走順・滑走時間
2月24日(日) 18:30から行われるシニア女子のフリースケーティングの滑走順はこちらです。正確な滑走時刻は未発表。グループ | 滑走順 | 選手 | 滑走時刻 |
---|---|---|---|
第4G (15~19) |
16 | 樋口新葉 | 2/24(日) 21:00頃 |
18 | 紀平梨花 | 2/24(日) 21:15頃 |
※ 時間は全て日本時間。
※ 参加選手は全員で19名。
【フリースケーティング】紀平梨花、逆転優勝!
シニア女子のフリースケーティングの結果はこちらです。紀平選手は冒頭のジャンプでトリプルアクセルを決め、フリーで141.90点をマーク。ショート2位からの逆転優勝を飾りました。順位 | 選手 | 国 | ショート 自己ベスト |
フリー 自己ベスト |
合計 自己ベスト |
ショート 今回点数 |
フリー 今回点数 |
合計 今回点数 |
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紀平梨花 | 日本 | 82.51 | 154.72 | 233.12 | 66.40 | 141.90 | 208.30 | |
スター・アンドリューズ | アメリカ | 64.77 | 112.04 | 174.72 | 64.76 | 122.93 | 187.69 | |
樋口新葉 | 日本 | 74.26 | 145.30 | 217.63 | 62.70 | 123.54 | 186.24 | |
4位 | アンバー・グレン | アメリカ | 67.93 | 115.67 | 183.60 | 70.25 | 110.66 | 180.91 |