10月23日に順位戦C級1組(C1)の対局が行われ、藤井聡太七段が千葉七段に111手で勝利しました。途中、危ない場面もありましたが、最後はみごとに寄せ切りました。午前10時から対局が始まり、終わったのは午後11時でした。この対局が5局目で、藤井七段はみごとに全勝キープしています。
1.順位戦とは?
順位戦とは名人戦の予選であり、・C級2組
・C級1組
・B級2組
・B級1組
・A級
のクラスがあります。(A級が一番強い)1年かけて同クラス内の棋士と対局し、それぞれのクラスで上位の棋士が上のクラスに昇級します。逆に成績が悪いと降級します。2018年度は藤井七段はC級1組にいます。B級2組に昇級するのは大変で、1年をかけて10人の棋士と対局を行い、39人中2人しか昇級できません。
プロ棋士の基本給は、順位戦のクラスで決まりますので、昇級すると給料も昇給します。
A級 :1局につき、約65万円
B級1組:1局につき、約50万円
B級2組:1局につき、約30万円
C級1組:1局につき、約20万円
C級2組:1局につき、約15万円
今年度は藤井七段は29局の対局があったので、単純計算で10月23時点で藤井七段の今年度の給料は580万円です。
2.名人になるには?
藤井七段の子供のころからの夢は「将棋の名人になりたい」でした。名人になるには、何年かかけて順位戦でA級まで昇級し、A級で1位になり、名人に七番勝負で勝つことが条件になります。順位戦では飛び級が無く、次のクラスに昇級するには1年かかるので、藤井七段がA級になるまでには少なくともあと3年かかります。藤井七段の夢が叶うのはもう少し先になりそうですが、名人目指して頑張って欲しいです。3.次の対局相手は?
順位戦C級1組の次の対局相手は増田六段です。藤井七段は西の横綱、増田六段は東の横綱と呼ばれており、増田六段はかなりの強敵です。対局予定日は11月20日です。ちなみに増田六段の棋士ランキングは現在13位です。
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次の対局も藤井七段が勝つことを期待しています。