12月12日、藤井聡太七段が第27期銀河戦で阿部七段に勝ち、公式戦通算100勝を最速・最年少で達成しました。
ニュースを見ると、藤井七段が通算100勝に達したという話題と、羽生竜王が通算100期のタイトル獲得なるかという話題で持ち切りです。明日、第31期竜王戦七番勝負第6局で羽生竜王が広瀬八段に勝てば、通算100期のタイトル獲得になります。明日ばかりは羽生竜王に勝って欲しいです。
1.最年少記録
今回の藤井七段の記録は最年少記録です。今までの最年少記録は「17歳6ヶ月」で、現在の羽生竜王が持っていました。それを「16歳4ヶ月」で達成しました。偉大な記録です。棋士名 | 達成日年齢 | 四段昇段後からの期間 | 勝敗数 | |
---|---|---|---|---|
1 | 藤井聡太 | 16歳4ヶ月 | 2年2ヶ月 | 100勝18敗 |
2 | 羽生善治 | 17歳6ヶ月 | 2年3ヶ月 | 100勝27敗 |
3 | 谷川浩司 | 18歳2ヶ月 | 3年6ヶ月 | 100勝46敗 |
2.最速記録
今回の藤井七段の記録は、四段昇段後から達成までの期間が最短でした。今までの最速記録は「2年3ヶ月」で、現在の羽生竜王が持っていました。それを「2年2ヶ月」で達成しました。棋士名 | 達成日年齢 | 四段昇段後からの期間 | 勝敗数 | |
---|---|---|---|---|
1 | 藤井聡太 | 16歳4ヶ月 | 2年2ヶ月 | 100勝18敗 |
2 | 羽生善治 | 17歳6ヶ月 | 2年3ヶ月 | 100勝27敗 |
3 | 中原誠 | 20歳10ヶ月 | 2年9ヶ月 | 100勝21敗 |
3.最高勝率記録
今回、藤井七段が通算100勝を達成した時の勝率は「84.7%」(100勝18敗)でした。今までの最高勝率記録は「82.6%」100勝21敗で、中原誠十六世名人が持っていました。棋士名 | 達成日年齢 | 四段昇段後からの期間 | 勝敗数 | 勝率 | |
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1 | 藤井聡太 | 16歳4ヶ月 | 2年2ヶ月 | 100勝18敗 | 84.7% |
2 | 中原誠 | 20歳10ヶ月 | 2年9ヶ月 | 100勝21敗 | 82.6% |
3 | 大山康晴 | 24歳3ヶ月 | 7年5ヶ月 | 100勝26敗 | 79.7% |
4 | 羽生善治 | 17歳6ヶ月 | 2年3ヶ月 | 100勝27敗 | 78.7% |
4.まとめ
藤井七段の対局後、羽生善治竜王と杉本昌隆七段が次のコメントを残しています。羽生竜王
16歳での100勝の達成は空前絶後の大記録だと思います。棋士としての一里塚を通過して更なる前進を期待したいと思います。
杉本七段
プロデビューからわずか2年での100勝達成は私にも大きな喜びです。周囲の期待通りに結果を出し続ける藤井七段の精神力には感心するばかりです。次の記録更新は何になるのか、師匠として今後も楽しみにしています。
藤井七段の今後の活躍を期待しています。