第77期名人戦・順位戦では藤井七段はC級1組にいます。C級1組では1年かけてそれぞれの棋士が10局ずつ対局し、C級1組の中での成績上位者2名がB級2組に昇級します。ただし、全勝者が3名以上いた場合は全員昇級します。第77期名人戦・順位戦のクラスごとの参加者数は以下のようになっています。
クラス | 人数 | 説明 |
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A級 | 10名 | 名人挑戦者:1名、降級:2名 |
B級1組 | 13名 | 昇級:2名、降級:2名 |
B級2組 | 24名 | 昇級:2名、降級点:4名 ※降級点2回で降級 |
C級1組 | 39名 | 昇級:2名、降級点:7名 ※降級点2回で降級 |
C級2組 | 49名 | 昇級:3名、降級点:9名 ※降級点2回で降級 |
今年度はC級1組には総勢39名の棋士がいます。この39名のうちで上位2名になる必要があるので、昇級することはかなり難しいことです。12月17日現在、6局全勝しているのは、近藤誠也五段、杉本昌隆七段、藤井聡太七段の3名。あと4局を残しています。藤井七段には、残り4局も勝って、1期抜け(=C級1組になった年に昇級すること)目指して頑張って欲しいです。
1.今までの対戦成績(12月17日時点)
順位戦C級1組での藤井七段の対戦成績は、6戦全勝しています。残り4局ですが、棋士ランキングを見ると、第9局目の近藤五段と第10局目の都成五段が強敵です。ちなみに藤井七段の棋士ランキングは5位(1845)です。昨年度のC級1組は、10勝が1名と9勝1敗が3名いました。10勝の1名は昇級しました。C級1組の中で棋士ごとに順位付けされているので、9勝1敗だった3名のうちもっとも上位だった1名のみが昇級しています。9勝1敗であっても順位が低いと昇級できないという厳しい世界です。今年度の藤井七段の順位は39名のうちの31位です。昨年度のように9勝1敗でも昇級できない場合もありますので、10戦全勝してくれることを期待しています。
対局数 | 対局相手 | 棋士ランキング | 対局日 | 勝敗 |
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第1局 | 森下 卓九段 | 70位 (1579) | 6月19日 | ○藤井 vs 森下● |
第2局 | 豊川孝弘七段 | 119位 (1467) | 7月3日 | ○藤井 vs 豊川● |
第3局 | 西尾 明六段 | 66位 (1592) | 7月31日 | ○藤井 vs 西尾● |
第4局 | 青野照市九段 | 141位 (1399) | 8月28日 | ○藤井 vs 青野● |
第5局 | 千葉幸生七段 | 43位 (1669) | 10月23日 | ○藤井 vs 千葉● |
第6局 | 増田康宏六段 | 24位 (1727) | 11月20日 | ○藤井 vs 増田● |
第7局 | 門倉啓太五段 | 113位 (1482) | 12月18日 | ○藤井 vs 門倉● |
第8局 | 富岡英作八段 | 142位 (1397) | 1月8日 | ○藤井 vs 富岡● |
第9局 | 近藤誠也五段 | 23位 (1732) | 2月5日 | ●藤井 vs 近藤○ |
第10局 | 都成竜馬五段 | 31位 (1712) | 3月5日 |
2.次の対局予定(12月18日)
藤井七段の次の対局は12月18日に行われ、対局相手は門倉啓太五段です。AbemaTVとニコニコ生放送でLIVE中継されます。対局終了はいつも21時30分~22時30分くらいですが、正確なところはわかりません。12月18日の対局、藤井七段がどのような将棋を見せてくれるか、楽しみです。棋戦名 | 第77期順位戦 |
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対局日 | 12月18日 |
対局相手 | 門倉啓太五段 |
対局場所 | 関西将棋会館 |
持ち時間 | 各6時間 |
開始時間 | 午前10:00~ |
LIVE中継 | AbemaTV 午前9:30~ ニコニコ生放送 午前10:00~ |