2019年1月1日にAbemaTVで、豊島将之二冠 vs 藤井聡太七段の新人王優勝記念対局が放送され、藤井七段が89手で勝ちました。記念対局は毎年行われており、新人王戦の優勝者がトップ棋士(タイトルホルダー)と対戦する企画です。今回は8つあるタイトルのうち唯一複数冠を持っている豊島二冠が対戦相手に選ばれました。非公式戦ではありますが、タイトル獲得の最年少記録を期待される中、その可能性を大いに感じさせる勝利でした。
屋敷伸之九段が持つ最年少でのタイトル挑戦(17歳10カ月)、タイトル獲得(18歳6カ月)の記録更新、大いに期待しております。
1.藤井七段の棋士ランキング
藤井七段の棋士ランキングは、1月6日時点で4位です。(レート:1854)※ 棋士ランキングはこちらをご覧ください。
ちなみに今回の対局相手である豊島二冠を含めた棋士ランキングのトップ10はこちらです。
順位 | 棋士 | レート |
---|---|---|
1 | 広瀬章人竜王 | 1930 |
2 | 豊島将之二冠 | 1878 |
3 | 渡辺明棋王 | 1874 |
4 | 藤井聡太七段 | 1854 |
5 | 永瀬拓矢七段 | 1852 |
6 | 羽生善治九段 | 1837 |
7 | 佐藤天彦名人 | 1834 |
8 | 斎藤慎太郎王座 | 1818 |
9 | 千田翔太六段 | 1812 |
10 | 稲葉陽八段 | 1796 |
2.対局結果
藤井七段が豊島二冠に89手で勝ちました。藤井聡太七段のコメント
『前回は完敗でした。豊島先生の強さは普段の棋譜から感じていたので、思いっきりぶつかっていこうと臨みました。』
『本局、もしかしたら少し指せる展開に持ち込めるかなというところで、なかなかそうはならなかったので、豊島先生の強さを改めて感じさせられました。』
豊島将之二冠
『前局は、自分のペースで対局できましたが、本局は序盤から押されてしまいました。』
『今回の将棋は難しいところもあり、自信のない局面が続きました。』
3.勝負メシ
藤井七段の昼食はサービスランチ珍豚美人(900円)でした。4.次の対局は順位戦(1月8日)
対局相手は富岡栄作八段です。ちなみに富岡八段の棋士ランキングは1月6日時点で145位です。(レート:1388)※ 棋士ランキングはこちらをご覧ください。
棋戦名 | 順位戦 |
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対局日 | 1月8日 |
対局相手 | 富岡栄作八段 |
対局場所 | 関西将棋会館 |
持ち時間 | 各6時間 |
開始時間 | 午前10:00~ |
LIVE中継 | AbemaTV 9:30~ ニコニコ生放送 9:50~ |
藤井七段は順位戦C級1組で7勝しています。藤井七段以外にも、近藤誠也五段・杉本昌隆七段が7勝しています。B級2組に昇級するためにも今回も負けられない対局になります。
順位戦でも藤井七段の勝利を期待しています。