2019年1月14日から開催されている全豪オープン(オーストラリア)の2回戦で錦織選手は、世界ランク73位のイボ・カロビッチ選手(クロアチア)と対戦し、6-3、7-6、5-7、5-7、7-6でフルセットの激闘を制しました。これにより錦織選手は3回戦へ駒を進めました。
※ 全豪オープン2回戦以外も含めた錦織選手の試合結果はこちらです。
(関連記事 ⇒ 【錦織圭】全豪オープン2019(テニス・試合予定・速報結果))
大会名 | 全豪オープン |
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場所 | オーストラリア(メルボルン) |
コート | ハード(室外) |
開催期間 | 2019年1月14日 ~ 2019年1月27日 |
出場選手数 | 128 |
グレード | ATP2000(グランドスラム) |
賞金総額 | 6250万豪ドル (約48.8億円) 優勝賞金:410万豪ドル(約3.2億円) |
前回大会の優勝者 | ロジャー・フェデラー |
テレビ放送 | WOWOW ⇒ 独占LIVE放送(第1日無料放送) NHK総合 ⇒ 録画放送 |
1.錦織選手の2回戦(1月17日)
錦織選手は2回戦で世界ランク73位のイボ・カロビッチ選手と対戦しました。2セットを連取しましたが、カロビッチ選手のサーブに手こずり第3、第4セットでともに終盤にブレークされて追いつかれてしまいます。、最終セットはともに譲らぬキープが続く大熱戦となりましたが、最後は底力を発揮し10ポイントのタイブレークを再逆転で勝利しました。試合時間は3時間48分。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET | 結果 |
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I.カロビッチ | 3 | 6(6) | 7 | 7 | 6(7) | 2 | |
錦織圭 | 6 | 7(8) | 5 | 5 | 7(10) | 3 | 勝利! |
【第1セット】6-3で先取
第1ゲームは序盤から積極的にネットに出た錦織選手がこのゲームをキープ。第2ゲームはカロビッチ選手のダブルフォルトから一時はリードしていた錦織選手でしたが、最後はサービエースを決められ、カロビッチ選手がキープ。第3、第4ゲームはお互いにラブゲームキープ。第5ゲームは前に出るカロビッチっ選手の上を抜く鮮やかなロブショットを見せた錦織選手がキープ。第6ゲームはカロビッチ選手が3本のサービスエースを決めてキープ。第7ゲームはサーブアンドボレーを駆使し錦織選手がキープ。第8ゲームは錦織選手のリターンがよく0-40とブレークのチャンスが訪れました。その後、カロビッチ選手は2ポイントを返しましたが、3本目のポイントを獲得した錦織選手がブレークに成功。第9ゲームの錦織選手はサービスをカロビッチ選手のボディに集め、これが有効に決まってこのゲームをキープ。錦織選手がゲームカウント6-3で第1セットを先取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | セット |
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I.カロビッチ | K | K | K | 3 | ||||||
錦織圭 | K | K | K | K | B | K | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
【第2セット】7-6で連取
第1ゲームは立ち上がり2ポイントを錦織選手が奪いますが、そこからカロビッチ選手が4連続のポイントでキープ。第5ゲームは華麗なロブショットやリターンエースを決めて錦織選手がブレークポイントを握りましたが、カロビッチ選手が3本連続のサービスエースを決めて窮地を凌ぎキープしました。第10ゲームはカロビッチ選手のリターンがよく、錦織は自身のサービスゲームで初めてデュースとされましたが、サービスエースを決めてここをキープ。試合はそのままタイブレークに突入しました。ここで雨が降り出し、2-2となったところで試合を一時中断。再開後、カロビッチ選手のダブルフォルトからチャンスを掴んだ錦織選手が、最後はフォアのパッシングショットを決めて8-6でタイブレークを制し、第2セットを連取しました。セットカウント2-0となり、カロビッチ選手を追い詰めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | セット |
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I.カロビッチ | K | K | K | K | K | K | 6(6) | |||||||
錦織圭 | K | K | K | K | K | K | T | 7(8) |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
【第3セット】5-7で落とす
第3セットはカロビッチ選手にチャンスがやってきます。ここまで安定していた錦織選手でしたが、0-40とカロビッチ選手にこの試合初のブレークポイントを握られてしまいます。そのままラブゲームでブレークしたカロビッチ選手は続く第12ゲームを危なげなくキープして、ゲームカウント7-5で第3セットを獲得しました。セットカウントは錦織選手から2-1となりました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | セット |
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I.カロビッチ | K | K | K | K | K | B | K | 7 | |||||
錦織圭 | K | K | K | K | K | 5 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
【第4セット】5-7で落とし、セットカウント2-2に!
第4セットに入っても錦織選手のフットワークとカロビッチ選手の210キロを超える高速サービスは健在で、お互いにサービスゲームをキープし続けます。第8ゲームでは錦織選手が2度のブレークポイントを得ますが、ここはカロビッチ選手に凌がれてしまいました。その後5-5で迎えた第11ゲーム。サービスゲームで0-40とピンチを迎えた錦織選手は、ここで踏ん張ることができずカロビッチ選手にブレークを許してしまいます。続く第12ゲームはカロビッチ選手が圧巻の4連続サービスエースを決めキープしました。カロビッチ選手がゲームカウント7-5で第4セットを奪い返し、セットカウントを2-2のイーブンとしました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | セット |
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I.カロビッチ | K | K | K | K | K | B | K | 7 | |||||
錦織圭 | K | K | K | K | K | 5 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
【第5セット】7-6で奪い、セットカウント3-2で勝利!
最終セットはお互いにキープを続ける展開になりますが、第9ゲームで錦織選手がピンチを迎えます。カロビッチ選手のリターンエースや錦織選手のミスも重なって0-40とブレークの大ピンチ。しかし錦織選手はここから怒涛の5連続ポイントでこのゲームをキープしました。その後、試合は6-6となり、今大会から最終セットに導入された10ポイント先取制のタイブレークに突入。序盤でリードしていた錦織選手でしたが、中盤にカロビッチ選手にリードを奪い返され、6-7に。最後はそこから錦織選手が4ポイント連取し、このセットを奪いました。錦織選手がフルセットの接戦を制し、3回戦進出を決めました。勝利の瞬間、思わずコートに座り込み、両手と両膝をついて、数秒間、動けないほどの激戦でした。試合時間は3時間48分。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | セット |
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I.カロビッチ | K | K | K | K | K | K | 6(7) | |||||||
錦織圭 | K | K | K | K | K | K | T | 7(10) |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
2.世界ランキング(1月12日時点)
トップ選手および錦織選手の対戦相手の世界ランキング(1月12日時点)はこちらです。錦織選手より世界ランクが低くてもどの選手も強いので、あくまでも目安としてご覧ください。ランク | 選手 | 国 | ポイント |
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1 | N.ジョコビッチ | セルビア | 9,135 |
2 | R.ナダル | スペイン | 7,480 |
3 | R.フェデラー | スイス | 6,420 |
4 | A.ズベレフ | ドイツ | 6,385 |
5 | J.デルポトロ | アルゼンチン | 5,300 |
6 | K.アンダーソン | 南アフリカ | 4,810 |
7 | M.チリッチ | クロアチア | 4,160 |
8 | D.ティエム | オーストリア | 4,095 |
9 | 錦織圭 | 日本 | 3,750 |
10 | J.イスナー | アメリカ | 3,155 |
44 | J.ソウザ | ポルトガル | 1,017 |
73 | I.カロビッチ | クロアチア | 739 |
176 | K.マイシュジャク | ポーランド | 291 |
3.錦織選手への応援メッセージ
全豪オープン2回戦で勝った錦織選手は「嬉しいですね。特に最後の方はなかなか勝つのが見えない中での試合だったので、勝てて嬉しいです」とコメントしました。3回戦では世界ランク44位のJ.ソウザ選手と対戦します。両者ともストローカーなので、長いラリー戦になることが予想されます。ストローク戦を制するのはどっちか?結果が楽しみです。(関連記事 ⇒ 【錦織圭】全豪オープン2019(3回戦)世界44位にストレート勝ち!7度目の16強!)
1月19日に行われる全豪オープン3回戦も錦織選手の勝利を期待して引き続き応援します!