2021年8月30日から9月12日までニューヨーク(アメリカ)で開催される全米オープンに、世界ランク56位の錦織圭が1回戦から登場。今年も良い成績を残せるように期待しながら、大会日程・試合結果・テレビ放送予定をお伝えします。
錦織圭ジョコビッチに屈する テニス全米OP
[報知新聞社 9/5(日) 6:41配信]
◆テニス 全米オープン第6日(4日・ニューヨーク) ▽男子シングルス3回戦 ジョコビッチ(セルビア)6―7、6―3、6―3、6―2錦織(日清食品)
世界ランキング56位の錦織圭(日清食品)は、第1シードノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた。16連敗中の天敵から1セットを先取したが、第2セットは7度のブレイクチャンスを生かせず奪い返される。第3セットは4―2の第7ゲームで1度はブレイクを返したが、第8ゲームで再びブレイクされ落とす。第4セットはミスが増えて失速した。
ジョコビッチは「錦織のレベルに驚いた。彼のプレーは素晴らしく、速かった。みなさんから拍手を贈られるべき。全てのセットが競っていて、わずかなポイントの差だった」と錦織をたたえた。
1.全米オープンの概要
全米オープンの大会概要・大会結果・放送予定をお伝えします。(1)大会概要
大会名 | 全米オープン |
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期間 | 2021年8月30日(月)~9月12日(日) |
場所 | ニューヨーク(アメリカ) |
コート | ハード(室外) |
グレード | GrandSlam |
ドロー数 | 128 |
賞金総額 | $57,500,000 |
時差 | 日本はニューヨークより13時間進んでいます。 |
(2)テレビ放送予定
■ WOWOW9/2(木)よる11:55
・男子シングルス2回戦 / ロレンツォ・ムゼッティ vs ライリー・オペルカ
・女子シングルス2回戦 / 土居美咲 vs ジェシカ・ペグラ
・男子シングルス2回戦 / 錦織圭 vs マッケンジー・マクドナルド
(3)賞金と獲得ポイント
賞金 | ポイント | |
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優勝 | 2,000 | $2,500,000 |
準優勝 | 1200 | $1,250,000 |
ベスト4 | 720 | $675,000 |
ベスト8 | 360 | $425,000 |
4回戦 | 180 | $265,000 |
3回戦 | 90 | $180,000 |
2回戦 | 45 | $115,000 |
1回戦 | 10 | $75,000 |
2.シード選手の世界ランキング・大会成績
トップシード選手および錦織選手の世界ランキング(2021年9月3日時点)はこちらです。各選手の勝ち残り状況も合わせてお伝えします。シード | 選手 | 国 | 世界 ランク |
ポイント | 昨年結果 | 今回結果 |
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1 | N.ジョコビッチ | セルビア | 1位 | 11,113 | 4回戦敗退 | ○4回戦進出 |
2 | D.メドベージェフ | ロシア | 2位 | 9,980 | ベスト4 | ○4回戦進出 |
3 | S.チチパス | ギリシャ | 3位 | 8,350 | 3回戦敗退 | ●3回戦敗退 |
4 | A.ズベレフ | ドイツ | 4位 | 8,240 | 準決勝 | ○3回戦進出 |
5 | A.ルブリョフ | ロシア | 7位 | 6,400 | ベスト8 | ●3回戦敗退 |
6 | M.ベレッティニ | スペイン | 8位 | 5,533 | 4回戦敗退 | ○4回戦進出 |
7 | D.シャポバロフ | カナダ | 10位 | 3,580 | ベスト8 | ●3回戦敗退 |
8 | C.ルード | ノルウェー | 11位 | 3,455 | 3回戦敗退 | ●2回戦敗退 |
9 | P.カレノブスタ | スペイン | 12位 | 3,325 | ベスト4 | ●1回戦敗退 |
10 | H.フルカチュ | ポーランド | 13位 | 3,128 | 2回戦敗退 | ●2回戦敗退 |
11 | D.シュワルツマン | アルゼンチン | 14位 | 2,980 | 1回戦敗退 | ○4回戦進出 |
12 | F.オジェ アリアシム | カナダ | 15位 | 2,828 | 4回戦敗退 | ○4回戦進出 |
13 | J.シンネル | イタリア | 16位 | 2,750 | - | ○4回戦進出 |
14 | A.デミノール | オーストラリア | 17位 | 2,555 | ベスト8 | ●1回戦敗退 |
15 | G.ディミトロフ | ブルガリア | 18位 | 2,511 | 2回戦敗退 | ●1回戦敗退 |
16 | C.ガリン | チリ | 19位 | 2,510 | 2回戦敗退 | ●1回戦敗退 |
– | 錦織圭 | 日本 | 56位 | 1,208 | - | ●3回戦敗退 |
3.【1回戦】サルバトーレ・カルゾ vs 錦織圭
全米オープン1回戦で錦織圭は世界ランク113位のサルバトーレ・カルゾ(イタリア)と対戦。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
S.カルゾ | 1 | 1 | 7 | 3 | – | 1 |
錦織圭 | 6 | 6 | 5 | 6 | – | 3 |
全米オープン(グランドスラム/米国・ニューヨーク/8月30日~9月13日/ハード)の男子シングルス1回戦で、世界ランキング56位の錦織圭は、同113位のサルバトーレ カルゾ(イタリア)と対戦。錦織が6-1、6-1、5-7、6-3のセットカウント3-1で勝利を収め、2年ぶりの2回戦進出を決めた。
[第1セット] 6-1
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S.カルゾ | K | 1 | ||||||
錦織圭 | B | K | B | K | K | B | 6 |
第1セットは錦織がテンポよく攻撃を仕掛けて序盤から圧倒。2つのブレークを奪って立ち上がりの4ゲームを連取し、5-1で迎えた第7ゲームで3度目のブレークに成功し、第1セットを先取。
[第2セット] 6-1
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S.カルゾ | K | 1 | ||||||
錦織圭 | K | B | K | K | B | K | 6 |
第2セットも錦織の勢いは変わらず、立ち上がり3ゲームを連取。カルゾに第4ゲームをキープされるも、第5ゲームからは再びの3ゲーム連取で早々と2セットを連取。
[第3セット] 5-7
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S.カルゾ | K | K | K | K | K | K | B | 7 | |||||
錦織圭 | K | K | K | K | K | 5 |
第3セットに入ると錦織の攻撃にカルゾが対応し始め、徐々に互角の展開に。互いがサービスをキープし続ける中、第12ゲームでついに試合が動く。錦織がこのセットで初めてブレークのピンチを迎え、このワンチャンスをカルゾに決められる。5-7で錦織は第3セットを失った。
[第4セット] 6-3
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S.カルゾ | K | B | B | 3 | ||||||
錦織圭 | K | B | B | B | K | B | 6 |
第4セットはこれまでと全く違った展開となり、第3ゲームから互いにブレークの応酬。それから5連続のブレークとなるが、この流れを止めた錦織が第8ゲームをキープ。続く第9ゲームでこのセット4度目のブレークを奪って大荒れの第4セットに終止符。
4.【2回戦】錦織圭 vs マッケンジー・マクドナルド
全米オープン2回戦で錦織圭選手は世界ランク61位のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)と対戦。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | 7(7) | 6 | 6(5) | 2 | 6 | 3 |
M.マクドナルド | 6(3) | 3 | 7(7) | 6 | 3 | 2 |
全米オープン(グランドスラム/米国・ニューヨーク/8月30日~9月13日/ハード)の男子シングルス2回戦で、世界ランキング56位の錦織圭は、同61位のマッケンジー マクドナルド(アメリカ)と対戦。錦織が7-6(7-3)、6-3、6-7(5-7)、2-6、6-3のフルセットでマクドナルドに勝利し、3回戦進出を決めた。
[第1セット] 7-6
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | K | B | K | B | K | K | T | 7(7) | ||||||
M.マクドナルド | K | K | B | B | K | K | 6(3) |
第1セットは追いかける展開となった錦織。土壇場の第9ゲームをブレークバックすると、第10ゲームでは3本のセットポイントをしのぐ。タイブレークでは先にミニブレークを奪い、そのまま第1セットを先取。
[第2セット] 6-3
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | K | B | K | K | B | K | 6 | |||
M.マクドナルド | K | K | B | 3 |
第2セットは錦織が先にリードするが、第7ゲームでマクドナルドがブレークバック。それでも直後の第8ゲームで再びブレークを奪った錦織が2セットを連取。
[第3セット] 6-7
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | K | B | B | K | K | K | 6(5) | |||||||
M.マクドナルド | K | B | K | K | B | K | T | 7(7) |
第3セットは錦織がリードしたままサービング・フォー・ザ・マッチを迎えるも、土壇場でマクドナルドがブレークバック。この日2度目のタイブレークはマクドナルドに軍配が上がり、錦織は1セットを返される。
[第4セット] 2-6
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | K | K | 2 | ||||||
M.マクドナルド | B | K | K | B | K | K | 6 |
第4セットは一方的な展開となり、錦織は反撃のチャンスを作れないまま2度のブレークを許し、このセットも失う。
[第5セット] 6-3
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | B | K | B | K | K | K | 6 | |||
M.マクドナルド | B | K | K | 3 |
第5セットは立ち上がりにブレークを許した錦織だったが、第2ゲームから4ゲームを連取して逆転。最後まで食い下がるマクドナルドの驚異的なディフェンスを振り切り、最終セットを制した。フルセットの末に先日のリベンジを果たした錦織が、3回戦へと駒を進めた。
5.【3回戦】ノバク・ジョコビッチ vs 錦織圭
全米オープン3回戦で錦織圭は世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
N.ジョコビッチ | 6(4) | 6 | 6 | 6 | – | 3 |
錦織圭 | 7(7) | 3 | 3 | 2 | – | 1 |
全米オープン(グランドスラム/米国・ニューヨーク/8月30日~9月13日/ハード)の男子シングルス3回戦で、世界ランキング56位の錦織圭が同1位のノバク ジョコビッチ(セルビア)と対戦。錦織は7-6(7-4)、3-6、3-6、2-6のセットカウント1-3でジョコビッチに逆転負け。3回戦で姿を消した。
[第1セット] 7-6
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N.ジョコビッチ | K | K | K | B | K | K | 6(4) | |||||||
錦織圭 | K | B | K | K | K | K | T | 7(7) |
第1セットは第3ゲームでジョコビッチのミスを逃さず、ブレークに成功した錦織。その後は優位に試合を進めたが、迎えた第8ゲーム。ミスショットを連発した錦織は、ジョコビッチにブレークバックを許してしまう。その後は互いに譲らずタイブレークへ突入。4-4から相手の攻めを読み、ミニブレークに成功した錦織。そのままタイブレークを制し、第1セットを先取した。
[第2セット] 3-6
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N.ジョコビッチ | K | B | K | K | K | B | 6 | |||
錦織圭 | K | K | K | 3 |
第2セットは第3ゲームでブレークを許した錦織。2度ブレークバックのチャンスがあったものの、ジョコビッチに全てセーブされた。ジョコビッチは第9ゲームでも相手を左右に揺さぶり、このセット2度目のブレーク。第2セットを奪い返した。
[第3セット] 3-6
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N.ジョコビッチ | K | K | B | K | B | K | 6 | |||
錦織圭 | K | K | B | 3 |
第3セットは第4ゲームで錦織がミスを重ねてピンチを迎えると、ジョコビッチがこのセットも先にブレークを奪う。第7ゲームでは錦織が40-0から3連続ウィナーでデュースに持ち込むと、この場面でジョコビッチが連続ダブルフォルト。ブレークバックに成功した。しかし直後の第8ゲームで錦織がミスショットを連発。ジョコビッチに再びブレークを奪われ、第3セットを連取された。
[第4セット] 2-6
選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N.ジョコビッチ | K | K | B | K | B | K | 6 | ||
錦織圭 | K | K | 2 |
第4セットは2-2で迎えた第5ゲーム。26本のロングラリーをスーパーショットで制したジョコビッチがポイント先行すると、一気にブレーク。錦織はジョコビッチのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームで粘りを見せるも、5ゲーム連取を許し、王者相手に逆転負け。4回戦進出は果たせなかった。
6.出場大会・世界ランキング(レース)の内訳
錦織圭選手が出場するテニス大会の日程・試合結果・獲得ポイントをまとめました。ATPファイナルに出場するための世界ランキング(レース)を内訳を含め、お届けします。日程 | 大会名 | コート | 試合結果 | ATP ポイント |
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2/8~2/21 | 全豪オープン | ハード | 1回戦敗退 | 10 |
3/1~3/7 | ABNアムロ世界テニス・トーナメント | ハード | ベスト8 | 90 |
3/8~3/14 | オープン13 | ハード | 1回戦敗退 | 0 |
3/14~3/20 | ドバイDuty Freeテニス選手権 | ハード | ベスト8 | 90 |
3/23~4/4 | マイアミ・オープン | ハード | 3回戦敗退 | 45 |
4/19~4/25 | バルセロナ・オープン | クレイ | 3回戦敗退 | 45 |
4/29~5/9 | マドリード・オープン | クレイ | 2回戦敗退 | 45 |
5/9~5/16 | BNLイタリア国際 | クレイ | 3回戦敗退 | 90 |
5/30~6/13 | 全仏オープン | クレイ | 4回戦敗退 | 180 |
6/14~6/20 | ノベンティ・オープン | 芝 | 2回戦敗退 | 45 |
6/28~7/12 | ウィンブルドン | 芝 | 2回戦敗退 | 45 |
8/2~8/8 | シティ・オープン | ハード | ベスト4 | 180 |
8/9~8/15 | ナショナルバンク・オープン | ハード | 2回戦敗退 | 45 |
8/30~9/12 | 全米オープン | ハード | 3回戦敗退 | 90 |
合 計 | 1,000 |
※ ATPファイナルに出場するために8位以内になるのが目標。
※ 2021/8/30時点で錦織圭は35位。