2019年1月14日から開催されている全豪オープン(オーストラリア)の3回戦で錦織選手は、世界ランク44位のジョアン・ソウザ選手(ポルトガル)と対戦し、7-6、6-1、6-2のストレートで勝利しました。これにより錦織選手は4回戦へ駒を進めました。
※ 全豪オープン3回戦以外も含めた錦織選手の試合結果はこちらです。
(関連記事 ⇒ 【錦織圭】全豪オープン2019(テニス・試合予定・速報結果))
大会名 | 全豪オープン |
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場所 | オーストラリア(メルボルン) |
コート | ハード(室外) |
開催期間 | 2019年1月14日 ~ 2019年1月27日 |
出場選手数 | 128 |
グレード | ATP2000(グランドスラム) |
賞金総額 | 6250万豪ドル (約48.8億円) 優勝賞金:410万豪ドル(約3.2億円) |
前回大会の優勝者 | ロジャー・フェデラー |
テレビ放送 | WOWOW ⇒ 独占LIVE放送(第1日無料放送) NHK総合 ⇒ 生中継 9:30~13:50 |
1.錦織選手の3回戦(1月19日)
錦織選手は世界ランク44位のジョアン・ソウザ選手と対戦しました。両者の対戦成績は1勝1敗。ただ錦織選手の敗戦は、2016年10月5日の楽天ジャパン・オープンでリードを奪いながらもケガで途中棄権したもの。錦織選手とソウザ選手はともに2戦連続でフルセット戦っており、激戦を制してきた両者が互いに譲らないテニスを見せてくれるかどうかがポイントでした。試合結果は、好調な錦織選手はソウザ選手にストレートで勝利し、ベスト16進出を決めました。試合時間は2時間6分。選手 | 1 | 2 | 3 | SET | 結果 |
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J.ソウザ | 6(6) | 1 | 2 | 0 | |
錦織圭 | 7(8) | 6 | 6 | 3 | 勝利! |
【第1セット】7-6で先取
第1ゲーム、ソウザ選手のサービスが甘くなったところを錦織選手が見逃さず、いきなりブレークに成功。第3ゲームをソウザ選手にラブゲームキープされると、第4ゲームでダブルフォルトを2回犯すなどしてブレークを許してしまいます。第5ゲームは錦織選手がリードしたもののキープされます。第8ゲームは途中ソウザ選手に粘られる場面もありましたが錦織選手がキープ。第9ゲームではまたしても錦織選手がリードを奪いますが、ソウザ選手に逆転されてキープされてしまいます。第10ゲームは錦織選手が40-0とリードしたところから2ポイントを返されたものの、流れを食い止めてここをキープ。第11ゲームは30-30の場面から錦織選手がブレークポイントを握りましたが、決めきることができずソウザ選手がキープ。第12ゲームは錦織選手がラブゲームキープし、決着はタイブレークへ。ソウザ選手のサービスで始まった最初のポイントを錦織選手が奪うと、3ポイントを連取。その後ソウザ選手に追いつかれましたが、タイブレークを制し、もつれた第1セットを先取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | セット |
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J.ソウザ | K | B | K | K | K | K | 6(6) | |||||||
錦織圭 | B | K | K | K | K | K | T | 7(8) |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
【第2セット】6-1で奪う
第2セットは錦織選手が見事なテニスを展開しました。第1ゲームをキープした錦織選手は、第2ゲームで40-15とリードされたところから2ポイントを連取してデュースに持ち込みます。結局ここはソウザにキープされましたが、ここからプレーの質がアップ。第3ゲームをキープして迎えた第4ゲーム、堅実にリターンを返し、ラリーに持ち込んでソウザ選手のミスを誘います。自らの得意の形で流れを呼び込んだ錦織選手はここをブレーク。続く第5ゲームでは最初のポイントをサービスエースで奪うなど、難なくキープ。第6ゲームでも勢いが止まらない錦織選手は、強烈なリターンエースやフォアハンドウィナーを決めてデュースに持ち込むと、ブレークポイントを握った場面で見事なドロップショットを披露。ソウザ選手はこれに追いつくことができず、再びブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった第7ゲームでも、相手の逆をつくフォアハンドウィナーなど力強い攻めが光った錦織選手。理想的な展開で2セットを連取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | セット |
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J.ソウザ | K | 1 | ||||||
錦織圭 | K | K | B | K | B | K | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
【第3セット】6-2で勝利!
第2セット終了後、ソウザ選手が左脚を痛めてトレーナーの治療を受けました。かなり痛がる素振りを見せていたソウザ選手でしたが、プレーを続行。痛みの影響もあったのか、第1ゲームは錦織選手の左右への揺さぶりにソウザ選手が対応しきれず、錦織選手がいきなりブレーク。第2ゲームは錦織選手のサービスが勢いを増し、サービスエースでラブゲームキープ。第3ゲームでは錦織選手が強烈なリターンを放ち、前に出て相手にプレッシャーをかけるなど、積極的なプレーを見せてブレークに成功。続く第4ゲームはドロップショットなどが決まってラブゲームキープ。これで錦織選手は4ゲーム連取としました。第5ゲームはソウザ選手のサービスに威力が戻り、最後はサービスエースでキープ。第6ゲームを錦織選手がキープし、続く第7ゲームでも再びソウザのサービスがうなりをあげ、このゲームをキープ。ソウザ選手は立ち直ったかに見えましたが、今日の錦織選手には及びませんでした。錦織選手のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲーム。食い下がるソウザ選手がリードを奪う場面もありましたたが、最後は錦織選手がフォアハンドウィナーを決めて勝負あり。第3セットも主導権を握り続けた錦織選手が、見事なストレート勝ちで4回戦進出を決めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | セット |
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J.ソウザ | K | K | 2 | ||||||
錦織圭 | B | K | B | K | K | K | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
2.世界ランキング(1月12日時点)
トップ選手および錦織選手の対戦相手の世界ランキング(1月12日時点)はこちらです。錦織選手より世界ランクが低くてもどの選手も強いので、あくまでも目安としてご覧ください。ランク | 選手 | 国 | ポイント | 試合結果 |
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1 | N.ジョコビッチ | セルビア | 9,135 | |
2 | R.ナダル | スペイン | 7,480 | |
3 | R.フェデラー | スイス | 6,420 | |
4 | A.ズベレフ | ドイツ | 6,385 | |
5 | J.デルポトロ | アルゼンチン | 5,300 | 骨折により欠場 |
6 | K.アンダーソン | 南アフリカ | 4,810 | 2回戦敗退 |
7 | M.チリッチ | クロアチア | 4,160 | |
8 | D.ティエム | オーストリア | 4,095 | 2回戦敗退(棄権) |
9 | 錦織圭 | 日本 | 3,750 | |
10 | J.イスナー | アメリカ | 3,155 | 1回戦敗退 |
44 | J.ソウザ | ポルトガル | 1,017 | 3回戦敗退 |
3.錦織選手への応援メッセージ
全豪オープン3回戦で勝った錦織選手は「3セット目は1番よかった。リラックスできていたのもある。(第1セットは)どっちが取ってもおかしくないセットだった」とコメントしました。4回戦で世界ランク23位のパブロ・カレノブスタ選手と対戦します。(関連記事 ⇒ 【錦織圭】全豪オープン2019(4回戦)ベスト8目指して世界23位と対戦!)
1月21日に行われる4回戦も錦織選手の勝利を期待して引き続き応援します!