2019年2月11日から開催されているABNアムロ世界テニストーナメント(オランダ)に錦織圭選手が出場。出場予定だった世界ランク3位のズベレフ選手が欠場することもあり、世界ランク7位の錦織選手が第1シードです。
準決勝で世界ランク7位の錦織圭選手は、世界ランク68位のスタン・ワウリンカ選手と対戦しましたが、2-6、6-4、4-6で負けてしまいました。決勝戦は世界ランク33位のガエル・モンフィス選手 vs スタン・ワウリンカ選手となりました。
錦織選手は2019年開幕戦のブリスベン国際で約3年ぶりのツアー優勝を果たして全豪オープンを迎えましたが、ジョコビッチ選手との準々決勝で右太ももの負傷により途中棄権しています。怪我の回復具合が気になるところですが、1月31日に錦織選手の公式アプリで練習再開を報告しており、右太ももの怪我は順調に回復しているようです。
(関連記事:【錦織圭】ブリスベン国際2019で3年ぶりのツアー優勝!)
1.ABNアムロ世界テニストーナメントの概要
錦織選手が第1シードで出場する大会の概要はこちらです。大会名 | ABNアムロ世界テニストーナメント |
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場所 | オランダ・ロッテルダム |
コート | ハード(室内) |
開催期間 | 2019年2月11日 ~ 2019年2月17日 |
出場選手数 | 32 |
グレード | ATP500 |
賞金総額 | EUR 1,961,160 |
前回大会の優勝者 | ロジャー・フェデラー |
2.錦織選手の試合日程
2月9日にドローが発表され、錦織選手の第1試合の対戦相手は世界ランク36位のピエールユーグ・エルベール選手に決まりました。順当に勝ち進むと、準々決勝で世界ランク20位のバシラシビリ選手、準決勝で世界ランク14位のラオニッチ選手、決勝で世界ランク11位のカチャノフ選手と当たります。※ バシラシビリ選手 ⇒ 現在が自己最高の世界ランク20位。調子を上げている選手です。
※ ラオニッチ選手 ⇒ 身長195cmのビッグサーバー。ネットプレイも得意。
※ カチャノフ選手 ⇒ 身長198cmのビッグサーバー。
昨年はフェデラー選手が優勝していますが、今回出場していません。錦織選手は第1シードなので、自分自身より世界ランクが高い選手は出場していません。ブリスベン国際に続き、優勝するチャンスが充分にある大会なので今回も期待しています。
日時 | 試合 | 対戦相手 | 試合結果 |
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2月13日 3:30 | 1回戦 | 錦織圭(7位) vs P.エルベール(36位) | 2-1で勝利! |
2月15日 3:30 | 2回戦 | 錦織圭(7位) vs E.ガルビス(84位) | 2-0で勝利! |
2月16日 3:30 | 準々決勝 | 錦織圭(7位) vs M.フチョビッチ(38位) | 2-0で勝利! |
2月17日 3:30 | 準決勝 | 錦織圭(7位) vs S.ワウリンカ(68位) | 1-2で敗れる |
3.テレビ放送予定
テレビ放送予定はこちらです。テレビ局 | 放送時間 | コメント |
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GAORA | 2月12日 27:30~ | 【1回戦】2月13日 3:30~ 生中継 【1回戦】2月14日 11:30~ 録画 【2回戦】2月15日 3:30~ 生中継 【2回戦】2月15日 18:00~ 録画 【準々決勝】2月16日 4:30~ 生中継 【準決勝】2月17日 3:28~ 生中継 |
BS朝日 | 2月11日~ | 【1回戦】2月14日 18:00~19:00 ダイジェスト 【2回戦】2月15日 3:30~ 生中継 【準々決勝】2月16日 5:00~ 生中継 【準決勝】2月17日 3:30~ 生中継 |
WOWOW | 2月11日~ | メンバーズオンデマンドにてLIVE配信 |
4.世界ランキング(2月11日時点)
トップ選手および錦織選手の対戦相手の世界ランキング(2月11日時点)はこちらです。ランク | 選手 | 国 | ポイント | 試合結果 |
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1 | N.ジョコビッチ | セルビア | 10,955 | - |
2 | R.ナダル | スペイン | 8,320 | - |
3 | A.ズベレフ | ドイツ | 6,475 | - |
4 | J.デルポトロ | アルゼンチン | 5,060 | - |
5 | K.アンダーソン | 南アフリカ | 4,845 | - |
6 | R.フェデラー | スイス | 4,600 | - |
7 | 錦織圭 | 日本 | 4,100 | ベスト4 |
8 | D.ティエム | オーストリア | 3,960 | - |
9 | J.イスナー | アメリカ | 3,155 | - |
10 | M.チリッチ | クロアチア | 3,140 | - |
11 | K.カチャノフ | ロシア | 2,880 | 1回戦敗退 |
14 | M.ラオニッチ | カナダ | 2,250 | 2回戦敗退 |
16 | D.メドベージェフ | ロシア | 2,160 | ベスト4 |
20 | N.バシラシビリ | ジョージア | 1,820 | 2回戦敗退 |
33 | G.モンフィス | フランス | 1,240 | 決勝戦進出 |
36 | P.エルベール | フランス | 1,113 | 1回戦敗退 |
38 | M.フチョビッチ | ハンガリー | 1,080 | ベスト8 |
68 | S.ワウリンカ | スイス | 740 | 決勝戦進出 |
84 | E.ガルビス | ラトビア | 667 | 2回戦敗退 |
5.賞金とポイント
ABNアムロ世界テニストーナメントの賞金とポイントです。賞金の単位はユーロ。2/9のレートは1ユーロが約124.4円です。賞金 | ポイント | |
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優勝 | €405,030 | 500 |
準優勝 | €203,420 | 300 |
準決勝 | €102,635 | 180 |
準々決勝 | €53,940 | 90 |
2回戦 | €26,960 | 45 |
1回戦 | €14,915 | 0 |
6.錦織選手の試合前のコメント
これまでも故障に悩まされてきた錦織選手は「感触は良い。100パーセントの状態を取り戻すのに1週間程度かかったが、今の体の状態は良いと思う。先週はフロリダで良い練習ができた」「今週は面白いチャレンジになる。厳しい大会だし、素晴らしい選手が数多く出るのでタフになると思う」「(この期間は)これまではメンフィス(Memphis)でプレーしていたし、昨年はニューヨークで試合に出たが、インドアが好きなのでここに来ることを選んだ」とコメントしました。7.【1回戦】錦織圭 vs P.エルベール
錦織選手の1回戦の相手は世界ランク36位のピエールユーグ・エルベール選手。3-6, 6-1, 6-4の逆転で勝利し、初戦突破を果たしました。試合時間は2時間10分。選手 | 1 | 2 | 3 | SET |
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錦織圭 | 3 | 6 | 6 | 2 |
P.エルベール | 6 | 1 | 4 | 1 |
[第1セット] 3-6で落とす
錦織選手はブレークチャンスが5度ありましたが、残念ながら生かせませんでした。1度のブレークチャンスをものにしたエルベール選手が6-3で第1セットをとりました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | セット |
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錦織圭 | K | K | K | 3 | ||||||
P.エルベール | K | K | K | K | B | K | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-1で奪い返す
第2セットも錦織選手がチャンスを決めきれない場面が続きましたが、第4ゲームでこの試合初のブレークに成功。錦織選手が第2セットを奪い返しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | セット |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | K | K | B | K | B | K | 6 | |
P.エルベール | K | 1 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第3セット] 6-4で奪い勝利!
錦織選手は第2セットの勢いそのままに第3ゲームをブレーク。最後に意地を見せるエルベール選手の反撃をなんとか凌いで錦織選手が第3セットを奪いました。セットカウント2-1で勝利し、2回戦進出を決めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | セット |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | K | B | K | K | K | K | 6 | ||||
P.エルベール | K | K | K | K | 4 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
8.【2回戦】錦織圭 vs E.ガルビス
錦織選手の2回戦で世界ランク84位のエルネスツ・ガルビス選手と対戦し、6-1、6-4で勝利しました。試合時間は1時間14分。選手 | 1 | 2 | SET |
---|---|---|---|
錦織圭 | 6 | 6 | 2 |
E.ガルビス | 1 | 4 | 0 |
試合前のコメント
ガルビス選手について、錦織選手は「簡単ではない相手になる。室内ということもあって、素晴らしいサーブを持っているし、アグレッシブにとても良いプレーをする」「とにかく集中を保って、このコンディションにもう少し慣れないといけない」とコメントしています。[第1セット] 6-1で奪う
錦織選手の調子が良く、第3ゲームまでを全てラブゲームで奪いました。第4ゲームは2度のデュースにもつれ込む展開になりましたが、錦織選手が地力の差を見せてブレーク。錦織選手はサービング・フォー・ザ・セットとなった第7ゲームをキープし、24分で第1セットを奪いました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | セット |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | K | B | K | B | K | K | 6 | |
E.ガルビス | K | 1 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-4で奪い勝利!
第1ゲームを3連続ポイントで早速ブレーク。第6ゲームではガルビス選手が鮮やかなダウンザラインを2本連続で決めてこの試合初めてのブレークに成功。第9ゲームはガルビス選手のダブルフォルトから錦織選手にブレークチャンス。バックハンドで押し込み、このセット2度目のブレークに成功。ゲームカウント6-4で第2セットを奪い、準々決勝進出を決めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | セット |
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錦織圭 | B | K | K | K | B | K | 6 | ||||
E.ガルビス | K | K | B | K | 4 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
試合後のコメント
第1セットにいきなり14ポイント連取というロケットスタートに成功した錦織は観衆から大歓声を浴びました。「14ポイント連取は普通ないことだと思うので、出だしが良かったことにすごく満足しています。特にリターンが良かったですね。ベースラインの内側にたくさん決めることができました。第2セットはアップダウンありましたが、相手がいいプレーをしたので…。でも全体としては2セットで終えることができて満足です」と錦織選手がコメント。
9.【準々決勝】錦織圭 vs M.フチョビッチ
錦織選手の準々決勝の相手は世界ランク38位のマートン・フチョビッチ選手。6-3、6-2でみごと勝利しました。選手 | 1 | 2 | SET |
---|---|---|---|
錦織圭 | 6 | 6 | 2 |
M.フチョビッチ | 3 | 2 | 0 |
[第1セット] 6-3で奪う
第4ゲームは錦織選手が強打を垣間見せてフチョビッチ選手を翻弄。鮮やかにラブゲームブレーク。しかし第5ゲームは錦織選手のショットが乱れ、フチョビッチ選手がラブゲームでブレークバック。第8ゲームは、フチョビッチ選手が196キロのサービスエースを決めましたが、錦織選手が0-40から盛り返しました。驚異の粘りでブレークポイントを握った錦織選手は、リターンエースがネットインしブレーク成功。錦織選手はサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームをキープし、6-3で第1セットを先取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | セット |
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錦織圭 | K | K | B | K | B | K | 6 | |||
M.フチョビッチ | K | B | K | 3 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-2で奪い勝利!
第2ゲームはフチョビッチ選手が18本のラリーを制してデュースに持ち込むと、錦織選手がドロップショットをミス。フチョビッチが3連続ポイントでブレーク。第3ゲームはフチョビッチ選手が攻め急ぎ、ダブルフォルトで流れを失う。錦織選手はチャレンジ成功も重なって、すぐさまブレークバック。第5ゲームは錦織選手のリターンエースでスタート。勢いそのままにラブゲームでブレーク成功。第7ゲームは、錦織選手がバックハンドボレーやリターンエースでポイントを重ねてラブゲームでブレーク。第8ゲームはエア・ケイに加え、バックハンドでのダウンザラインをテンポ良く決め、最後は鮮やかなボレーで熱戦を締めくくりました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | セット |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | B | K | B | K | B | K | 6 | ||
M.フチョビッチ | K | B | 2 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
10.【準決勝】錦織圭 vs S.ワウリンカ
錦織選手の準々決勝の相手は世界ランク68位のスタン・ワウリンカ選手。3-6、6-4、4-6で残念ながら負けてしまいました。選手 | 1 | 2 | 3 | SET |
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錦織圭 | 2 | 6 | 4 | 1 |
S.ワウリンカ | 6 | 4 | 6 | 2 |
[第1セット] 2-6で落とす
第1ゲームをラブゲームでキープしたワウリンカ選手は、勢いそのままに第2ゲームをブレーク。第4ゲームでもブレークに成功したワウリンカ選手は4-0と大きくリード。第5ゲームを錦織選手がブレークバックしましたが、ワウリンカ選手に追いつけず、ゲームカウント2-6で第1セットを落としました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | セット |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭 | B | K | 2 | ||||||
S.ワウリンカ | K | B | K | B | K | B | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-4で奪い返す!
第1ゲームをいきなりブレークした錦織選手。そのまま4ゲームを連取して4-0と第1セットとは全く逆の展開。サービング・フォー・ザ・セットで迎えた第10ゲームを錦織選手がラブゲームでキープ。ゲームカウント6-4で錦織選手が第2セットを奪い返しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | セット |
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錦織圭 | B | K | B | K | K | K | 6 | ||||
S.ワウリンカ | K | B | K | K | 4 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第3セット] 4-6で落とす!
互いにキープする展開で迎えた第10ゲーム。錦織選手のサーブでワウリンカ選手が見事なリターンエースを決め、ブレークに成功。ゲームカウント4-6で錦織選手は負けてしまいました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | セット |
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錦織圭 | K | K | K | K | 4 | ||||||
S.ワウリンカ | K | K | K | K | K | B | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
11.錦織圭出場のテニス大会
錦織圭選手が出場のテニス大会の大会日程・試合予定・試合結果はこちらです。日程 | 大会名 | 試合結果 |
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2018年12月31日~01月06日 | ブリスベン国際 | 優勝 |
2019年01月14日~01月27日 | 全豪オープン | ベスト8 |
2019年02月11日~02月17日 | ABNアムロ世界テニストーナメント | ベスト4 |
2019年02月25日~03月02日 | ドバイDuty Freeテニス選手権 | 2回戦敗退 |
2019年03月06日~03月17日 | BNPパリバ・オープン | 3回戦敗退 |
2019年03月20日~03月31日 | マイアミ・オープン | 2回戦敗退 |
2019年04月14日~04月21日 | モンテカルロ・マスターズ | |
2019年04月22日~04月28日 | バルセロナ・オープン |