2019年5月26日から6月9日まで全仏オープンがパリで開催され、世界ランク7位の錦織圭選手が出場しています。4回戦で錦織選手は世界ランク38位のブノワ・ペール選手と対戦。過去の対戦成績は錦織選手の6勝2敗。ペール選手はフランス出身の地元選手なので完全アウェーの中での試合でした。
■ 6月2日
第1セットを6-2で先取しましたが、第2セットはタイブレークに持ち込むと接戦の末、ペール選手が獲得。第3セットは錦織選手が奪い返し、セットカウント2-1。第3セット終了後、日没により試合中断(サスペンデッド)。試合の続きは翌日に持ち越されました。
■ 6月3日
第4セットから始まったこの日の試合、タイブレークに突入。タイブレークでマッチポイントを2度握りましたが取り切れず、タイブレークを落とし逆にペール選手にこのセットを奪われてしまいました。第5セットも厳しい展開に。錦織選手の3-5でペール選手のサービング・フォー・ザ・マッチを迎えます。錦織選手はこれを凌ぎ、この後4ゲーム連取。錦織選手が7-5で最終セットを奪い、準々決勝に駒を進めました。準々決勝の対戦相手は世界ランク2位のラファエル・ナダル選手。
上位シードが順当に勝ち上がった時の錦織選手の対戦相手は次のとおりです。
日時 | 試合 | 対戦相手 | 世界 ランク |
結果 |
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5月26日(日) 20:00 | 1回戦 | Q.アリス | 153位 | 勝利 ○3-0 |
5月29日(水) 19:45 | 2回戦 | J.ツォンガ | 82位 | 勝利 ○3-1 |
5月31日(金) 19:40 | 3回戦 | L.ジェレ | 32位 | 勝利 ○3-2 |
6月03日(月) 01:20 6月03日(月) 19:35 |
4回戦 | B.ペール | 38位 | 勝利 ○3-2 |
6月04日(火) 未定 | 準々決勝 | R.ナダル | 2位 | |
6月07日(金) 未定 | 準決勝 | R.フェデラー(予想) | 3位 | |
6月09日(日) 未定 | 決勝 | N.ジョコビッチ(予想) | 1位 |
1.大会概要
錦織選手が出場する全仏オープンの概要はこちらです。大会名 | 全仏オープン |
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場所 | パリ(フランス) |
コート | クレイ(赤) |
開催期間 | 2019年5月26日(日)~6月9日(日) |
グレード | グランドスラム |
出場選手数 | 128 |
賞金総額 | €39,197,000 |
前回大会の優勝者 | ラファエル・ナダル |
時差 | 日本の方がフランスより7時間進んでいます。 |
2.シード選手の世界ランキング・大会成績
トップシード選手および錦織選手の対戦相手の世界ランキング(5月27日時点)はこちらです。シード | 選手 | 国 | 世界 ランク |
ポイント | 昨年結果 | 今回結果 |
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1 | N.ジョコビッチ | セルビア | 1位 | 12,355 | ベスト8 | ○ベスト8進出 |
2 | R.ナダル | スペイン | 2位 | 7,945 | 優勝 | ○ベスト8進出 |
3 | R.フェデラー | スイス | 3位 | 5,950 | なし | ○ベスト8進出 |
4 | D.ティエム | オーストリア | 4位 | 4,685 | 準優勝 | ○4回戦進出 |
5 | A.ズベレフ | ドイツ | 5位 | 4,360 | ベスト8 | ○4回戦進出 |
6 | S.チチパス | ギリシャ | 6位 | 4,080 | 2回戦敗退 | ●4回戦敗退 |
7 | 錦織圭 | 日本 | 7位 | 3,860 | 4回戦敗退 | ○ベスト8進出 |
8 | J.デルポトロ | アルゼンチン | 9位 | 3,235 | ベスト4 | ○4回戦進出 |
9 | F.フォニーニ | イタリア | 12位 | 2,785 | 4回戦敗退 | ○4回戦進出 |
10 | K.カチャノフ | ロシア | 11位 | 2,800 | 4回戦敗退 | ○4回戦進出 |
11 | M.チリッチ | クロアチア | 13位 | 2,710 | ベスト8 | ●2回戦敗退 |
12 | D.メドベージェフ | ロシア | 14位 | 2,625 | 1回戦敗退 | ●1回戦敗退 |
13 | B.コリッチ | クロアチア | 15位 | 2,525 | 3回戦敗退 | ●3回戦敗退 |
14 | G.モンフィス | フランス | 17位 | 1,965 | 3回戦敗退 | ○4回戦進出 |
15 | N.バシラシビリ | ジョージア | 16位 | 1,970 | 1回戦敗退 | ●1回戦敗退 |
16 | M.チェッキナート | イタリア | 19位 | 1,840 | ベスト4 | ●1回戦敗退 |
3.【4回戦】錦織圭 vs B.ペール
全仏オープンの4回戦で錦織選手は世界ランク38位のブノワ・ペール選手と対戦。セットカウント2-1となったところで日没によるサスペンデッド。第4セットから始まった2日目。タイブレークの末、このセットを落としてしまいます。最終セットでは錦織選手は尻上がりに調子を上げて最終セットを勝ち取り、セットカウント3-2で錦織選手が勝利しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
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錦織圭[7] | 6 | 6(8) | 6 | 6(8) | 7 | 3 |
B.ペール | 2 | 7(10) | 2 | 7(10) | 5 | 2 |
[第1セット] 6-2で奪う
第2ゲーム、錦織選手のサービスゲームでテンポの早い攻めに押されてペール選手にブレークを許します。しかし直後の第3ゲームでペール選手が2度ダブルフォルトを犯し、ブレークバックに成功。さらに錦織選手は第5、第7ゲームでもブレークを決め、怒涛の6ゲーム連取。ゲームカウント6-2、わずか29分で錦織選手が第1セットを先取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | K | B | K | B | K | 6 | ||
B.ペール | K | B | 2 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-7で失う
第6ゲームでペール選手が先にブレーク。そしてペール選手のサービング・フォー・ザ・セットで迎えた第9ゲーム。あとのない錦織選手でしたが土壇場でブレークポイントを握ると、ペール選手のダブルフォルトでブレークに成功。その後は互いにサービスキープし、タイブレークに突入。一進一退の攻防が続きますが、10-8でタイブレークを制したペール選手が第2セットを獲得しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | K | B | K | K | 6(8) | |||||||
B.ペール | K | K | K | B | K | K | T | 7(10) |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第3セット] 6-2で奪う
第4ゲーム、錦織選手がブレークしてリードを奪います。さらに5-2で迎えた第8ゲームでこのセット2度目のブレークに成功。ペール選手に1度もブレークポイントを掴ませない安定感を見せた錦織選手。第3セットを獲得してセットカウント2-1、終了後に日没のためサスペンデッドとなりました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | B | K | K | B | 6 | ||
B.ペール | K | K | 2 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第4セット] 6-7で失う
日没サスペンデッドからの再開は錦織選手のサービスゲームから。第3ゲームで先にペール選手にブレークを許してしまいます。第8ゲームで錦織選手が高いコートカバーを発揮。はじめてのブレークチャンスを掴むとそれをしっかりと決めます。その後は激しい攻防の末にタイブレークへ突入。2度のマッチポイントを得た錦織選手でしたが、10-8でここを制したペール選手にセットを奪われてしまいました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | K | B | K | K | 6(8) | |||||||
B.ペール | K | B | K | K | K | K | T | 7(10) |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第5セット] 7-5で奪い、勝利!
ファイナルセット第4ゲームで錦織選手が先にブレークダウン。第7ゲームではミスの続いたペール選手から逆に錦織選手がブレークバックを奪いましたが、第8ゲームでペール選手の攻勢を凌げず、再びブレークを奪われてしまいます。錦織選手の3-5で迎えたペール選手の窮地に立った錦織選手はしかしここから巻き返し、ブレークバックに成功。5-5のイーブンに戻した錦織選手は、続く第11ゲームもブレークに成功し逆転。サービング・フォー・ザ・マッチの第12ゲームも奪った錦織選手が勝負強さを見せて勝利。ベスト8進出を決めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | B | B | K | B | K | 7 | |||||
B.ペール | K | K | B | K | B | 5 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
4.出場大会・世界ランキング(レース)の内訳
錦織圭選手が出場のテニス大会の大会日程・試合予定・試合結果です。日程 | 大会名 | 試合結果 | ATP ポイント |
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2018年12月31日~01月06日 | ブリスベン国際 | 優勝 | 250 |
2019年01月14日~01月27日 | 全豪オープン | ベスト8 | 360 |
2019年02月11日~02月17日 | ABNアムロ世界テニストーナメント | ベスト4 | 180 |
2019年02月25日~03月02日 | ドバイDuty Freeテニス選手権 | 2回戦敗退 | 45 |
2019年03月06日~03月17日 | BNPパリバ・オープン | 3回戦敗退 | 45 |
2019年03月20日~03月31日 | マイアミ・オープン | 2回戦敗退 | 10 |
2019年04月14日~04月21日 | モンテカルロ・マスターズ | 2回戦敗退 | 10 |
2019年04月22日~04月28日 | バルセロナ・オープン | ベスト4 | 180 |
2019年05月05日~05月12日 | ムチュア・マドリード・オープン | 3回戦敗退 | 90 |
2019年05月12日~05月19日 | BNLイタリア国際 | ベスト8 | 180 |
2019年05月26日~06月09日 | 全仏オープン | ||
2019年06月17日~06月23日 | ゲリー・ウェバー・オープン | ||
2019年07月01日~07月14日 | ウィンブルドン | ||
世界ランキング(レース) | 1,350 |
※ 錦織圭選手の世界ランキング(レース)は5/27時点で8位。ATPファイナルに出場するために8位以内が目標。