2019年5月26日から6月9日まで全仏オープンがパリで開催され、世界ランク7位の錦織圭選手が出場しています。昨年の全仏オープンでは錦織選手はベスト16まで進みましたが、現在世界4位のティエム選手に4回戦で敗れています。今年の全仏オープンでは昨年より良い成績を残せるか注目しながら、日程、結果、予定時間、テレビ放送予定、ドローをお伝えします。
優勝候補は世界ランク2位のラファエル・ナダル選手で、過去に全仏オープンを11回制覇しています。前哨戦のイタリア国際でも優勝を飾っており、死角はありません。ジョコビッチ選手、フェデラー選手、そして錦織圭選手がどこまで食い込むことができるか注目です。
■ 6月7日(準決勝)
準決勝の組合せは世界ランク2位のラファエル・ナダル選手と世界ランク3位のロジャー・フェデラー選手、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手と世界ランク4位のドミニク・ティエム選手。ナダル選手が12連覇できるかが見どころです。
■ 6月4日(準々決勝)
錦織選手は世界ランク2位のラファエル・ナダル選手と対戦。セットカウント0-3で敗れて準々決勝敗退。ベスト4進出はなりませんでした。
■ 6月3日(4回戦)
第4セットから始まったこの日の試合、タイブレークに突入。タイブレークでマッチポイントを2度握りましたが取り切れず、タイブレークを落とし逆にペール選手にこのセットを奪われてしまいました。第5セットも厳しい展開に。錦織選手の3-5でペール選手のサービング・フォー・ザ・マッチを迎えます。錦織選手はこれを凌ぎ、この後4ゲーム連取。錦織選手が7-5で最終セットを奪い、準々決勝に駒を進めました。準々決勝の対戦相手は世界ランク2位のラファエル・ナダル選手。
■ 6月2日(4回戦)
第1セットを6-2で先取しましたが、第2セットはタイブレークに持ち込むと接戦の末、ペール選手が獲得。第3セットは錦織選手が奪い返し、セットカウント2-1。第3セット終了後、日没により試合中断(サスペンデッド)。試合の続きは翌日に持ち越されました。
■ 5月31日(3回戦)
錦織選手は世界ランク32位のラスロ・ジェレ選手と対戦。フルセットまで持ち込む大激戦の結果、セットカウント3-2で勝利しました。4時間を超える戦いを制し、4回戦へ駒を進めました。4回戦では錦織選手は世界ランク38位のブノワ・ペール選手と対戦します。過去の対戦成績は錦織選手の6勝2敗。ペール選手はフランス出身の地元選手なのでアウェーの中での対戦となり、厳しい戦いが予想されます。いつも激戦の次の戦いは疲労のため棄権してしまうことが多い錦織選手。次戦は日曜日なので中1日の休息日があります。4回戦、元気な姿で登場することが出来るか気になります。
上位シードが順当に勝ち上がった時の錦織選手の対戦相手は次のとおりでした。
日時 | 試合 | 対戦相手 | 世界 ランク |
結果 |
---|---|---|---|---|
5月26日(日) 20:00 | 1回戦 | Q.アリス | 153位 | 勝利 ○3-0 |
5月29日(水) 19:45 | 2回戦 | J.ツォンガ | 82位 | 勝利 ○3-1 |
5月31日(金) 19:40 | 3回戦 | L.ジェレ | 32位 | 勝利 ○3-2 |
6月03日(月) 01:20 6月03日(月) 19:35 |
4回戦 | B.ペール | 38位 | 勝利 ○3-2 |
6月04日(火) 22:30 | 準々決勝 | R.ナダル | 2位 | 敗退 ●0-3 |
6月07日(金) | 準決勝 | R.フェデラー(予想) | 3位 | - |
6月09日(日) | 決勝 | N.ジョコビッチ(予想) | 1位 | - |
1.全仏オープン2019の最終結果
■ 男子シングルス優 勝:ラファエル・ナダル(スペイン)
準優勝:ドミニク・ティエム(オーストリア)
ベスト4:ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
優勝したナダル選手は、表彰式で「今年は、つらい期間があった。家族やチームの支えがなければ、ローランギャロスにはいなかった。本当に、努力が報われたと思う」とコメント。
2.全仏オープンの概要
錦織選手が出場する全仏オープンの大会概要、テレビ放送予定、賞金と獲得ポイントをまとめました。・大会概要
大会名 | 全仏オープン |
---|---|
期間 | 2019年5月26日(日)~6月9日(日) |
場所 | パリ(フランス) |
コート | クレイ(赤) |
グレード | グランドスラム |
ドロー数 | 128 |
賞金総額 | €39,197,000 |
前回大会(2018年)の優勝者 | ラファエル・ナダル |
時差 | 日本の方がフランスより7時間進んでいます。 |
・テレビ放送予定
BSテレビ東京とWOWOWでテレビ放送されます。■ BSテレビ東京
・テニス4大大会の一つ、毎年初夏のフランス・パリで行われる「全仏オープンテニス」クレーコートでの過酷なトーナメントをテレビ東京で地上波独占放送!
■ GAORA
・放送予定なし
■ BS朝日
・放送予定なし。
■ WOWOW
錦織圭、大坂なおみの試合を生中継します!
・5/26(日)~6/9(日) ※大会1日目無料配信
■ NHKスポーツオンライン
・放送予定なし。
・賞金と獲得ポイント
賞金 | ポイント | |
---|---|---|
優勝 | 2,000 | €2,300,000 |
準優勝 | 1,200 | €1,180,000 |
ベスト4 | 720 | €590,000 |
ベスト8 | 360 | €415,000 |
4回戦 | 180 | €243,000 |
3回戦 | 90 | €143,000 |
2回戦 | 45 | €87,000 |
1回戦 | 10 | €46,000 |
3.シード選手の世界ランキング・大会成績
トップシード選手および錦織選手の対戦相手の世界ランキング(5月27日時点)はこちらです。シード | 選手 | 国 | 世界 ランク |
ポイント | 昨年結果 | 今回結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | N.ジョコビッチ | セルビア | 1位 | 12,355 | ベスト8 | ●ベスト4 |
2 | R.ナダル | スペイン | 2位 | 7,945 | 優勝 | ○優勝 |
3 | R.フェデラー | スイス | 3位 | 5,950 | なし | ●ベスト4 |
4 | D.ティエム | オーストリア | 4位 | 4,685 | 準優勝 | ○準優勝 |
5 | A.ズベレフ | ドイツ | 5位 | 4,360 | ベスト8 | ●ベスト8 |
6 | S.チチパス | ギリシャ | 6位 | 4,080 | 2回戦敗退 | ●4回戦敗退 |
7 | 錦織圭 | 日本 | 7位 | 3,860 | 4回戦敗退 | ●ベスト8 |
8 | J.デルポトロ | アルゼンチン | 9位 | 3,235 | ベスト4 | ●4回戦敗退 |
9 | F.フォニーニ | イタリア | 12位 | 2,785 | 4回戦敗退 | ●4回戦敗退 |
10 | K.カチャノフ | ロシア | 11位 | 2,800 | 4回戦敗退 | ●ベスト8 |
11 | M.チリッチ | クロアチア | 13位 | 2,710 | ベスト8 | ●2回戦敗退 |
12 | D.メドベージェフ | ロシア | 14位 | 2,625 | 1回戦敗退 | ●1回戦敗退 |
13 | B.コリッチ | クロアチア | 15位 | 2,525 | 3回戦敗退 | ●3回戦敗退 |
14 | G.モンフィス | フランス | 17位 | 1,965 | 3回戦敗退 | ●4回戦敗退 |
15 | N.バシラシビリ | ジョージア | 16位 | 1,970 | 1回戦敗退 | ●1回戦敗退 |
16 | M.チェッキナート | イタリア | 19位 | 1,840 | ベスト4 | ●1回戦敗退 |
4.チャンコーチと練習(5月24日)
錦織選手は世界22位のペラ選手と実践形式で練習しました。赤土の感覚を入念に確認し「コートが去年より硬くて跳ねる感じがする」と特徴をインプットしていました。初戦で対戦する世界153位のアリス選手に対しては「サーブが強くてストロークもしっかりしている。パワーに負けないようにしたい」と警戒しました。5.【1回戦】錦織圭 vs Q.アリス
錦織圭選手は全仏オープンの1回戦で世界ランク153位のカンタン・アリス選手と対戦。アリス選手の強烈サーブを退け、セットカウント3-0で勝利。2回戦へと駒を進めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | 6 | 6 | 6 | – | – | 3 |
Q.アリス | 2 | 3 | 4 | – | – | 0 |
[第1セット] 6-2で奪う
第1ゲームと第3ゲーム、錦織選手がブレークに成功。その後も錦織選手はミスの少ないテニスで、アリス選手に1度もブレークポイントを握らせず、6-2で第1セットを奪いました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | K | B | K | K | K | 6 | ||
Q.アリス | K | K | 2 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-3で奪う
第1セットの勢いそのままに、第1ゲームと第5ゲームでブレークに成功してリードを奪います。サービング・フォー・ザ・セットで迎えた第8ゲームでダブルフォルトからアリス選手にチャンスを掴まれ、ここぞというポイントでブレークを許してしまいます。続く第9ゲームで錦織選手が再びブレークし、6-3で第2セットを獲得しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | K | K | B | K | B | 6 | |||
Q.アリス | K | K | B | 3 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第3セット] 6-4で奪い、勝利!
第1ゲームで錦織選手は2度のダブルフォルトを犯し、いきなりブレークを許してしまいます。1ブレークダウンとなった錦織選手は、第6ゲームでブレークバックに成功しましたが、直後の第7ゲームでアリス選手が再びブレーク。錦織選手の5-4で迎えた第10ゲームで、マッチポイントを3度凌がれましたが、最後はアリス選手のフォアがアウトし、6-4で第3セットを獲得。錦織選手がストレート勝ちで2回戦進出を決めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | B | B | K | B | 6 | ||||
Q.アリス | B | K | K | B | 4 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
6.【2回戦】錦織圭 vs J.ツォンガ
全仏オープンの2回戦の錦織圭選手の対戦相手は世界ランク82位のツォンガ選手。両者の対戦成績は錦織選手の5勝3敗。2015年の全仏オープン・準々決勝ではフルセットの激戦の末、ツォンガ選手が勝利を収めていました。試合結果は、セットカウント3-1で錦織選手の勝利!選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | 4 | 6 | 6 | 6 | – | 3 |
J.ツォンガ | 6 | 4 | 4 | 4 | – | 1 |
[第1セット] 4-6で失う
第7ゲームで錦織選手はブレークしますが、直後の第8ゲームでツォンガ選手にブレークバックされてまいます。第10ゲームでもツォンガ選手にブレークを許し、第1セットを4-6で落としてしまいました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | K | B | 4 | ||||||
J.ツォンガ | K | K | K | B | K | B | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-4で奪う
第1ゲームで0-30から4連続のポイントを決め、錦織選手がブレークに成功。リードをそのまま守り、第2セットを6-4で奪い返しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | K | K | K | K | K | 6 | ||||
J.ツォンガ | K | K | K | K | 4 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第3セット] 6-4で奪う
第2ゲームでツォンガ選手がブレークを決めましたが、直後の第3ゲームで、錦織選手は2本のリターンエースを決めてブレークバック。錦織選手は終盤の第9ゲームでデュースからブレークのチャンスを得て、これを決めてリードを奪い、第10ゲームをラブゲームでキープ。第3セットを連取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | K | K | K | B | K | 6 | ||||
J.ツォンガ | K | B | K | K | 4 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第4セット] 6-4で奪い、勝利!
第1ゲームから5度のブレークポイントを凌いだツォンガ選手が勢いに乗り、直後の第2ゲームでブレークに成功。この後錦織選手の反撃が始まり、第4ゲームから怒涛の5ゲーム連取。そしてサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームも危なげなくキープした錦織選手が第4セットを奪い、セットカウント3-1で勝利を収めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | B | K | B | K | K | 6 | ||||
J.ツォンガ | K | B | K | K | 4 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
7.【3回戦】錦織圭 vs L.ジェレ
全仏オープンの3回戦で錦織選手は世界ランク32位のラスロ・ジェレ選手と対戦。フルセットまで持ち込む大激戦の結果、セットカウント3-2で勝利しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | 6 | 6(6) | 6 | 4 | 8 | 3 |
L.ジェレ | 4 | 7(8) | 3 | 6 | 6 | 2 |
[第1セット] 6-4で奪う
第5ゲーム、錦織選手はドロップショットのミスなどもあってリズムを崩し、ジェレ選手に先にブレーク。しかし第6ゲームですぐに立て直し、ブレークバックに成功。その後は互いにサービスキープが続き、錦織選手が5-4とリードして迎えた第10ゲーム。ジェレ選手の攻めが甘くなったところを見逃さず、錦織選手がブレーク。第1セットを6-4で先取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | B | K | K | B | 6 | ||||
L.ジェレ | K | K | B | K | 4 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-7で失う
第4ゲーム、錦織選手がリターンエースを決めて流れを引き寄せブレークに成功。しかし第7ゲームの錦織選手は返球に甘さが目立ち、ジェレ選手に攻め込まれると最後は自らのミスでブレークを許してしまいます。その後は互いにサービスキープを続け、タイブレークに突入。錦織選手は6-5とセットポイントを握ったが、自らのミスで追いつかれてしまい、さらに連続でポイントを奪われ、このセットを落としてしまいました、セットカウントは1-1。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | B | K | K | K | 6(6) | |||||||
L.ジェレ | K | K | B | K | K | K | T | 7(8) |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第3セット] 6-3で奪う
第3ゲーム、錦織選手が積極的なリターンから攻め込んでブレークに成功。その後は互いのサービスキープが続き、ゲームカウント5-3で迎えた第9ゲーム。ここでは錦織選手の多彩な攻めが連発。相手の逆をつくフォアハンドやドロップショットなどでポイントを重ねて錦織選手がブレーク。ゲームカウント6-3で第3セットを奪いました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | B | K | K | K | B | 6 | |||
L.ジェレ | K | K | K | 3 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第4セット] 4-6で失う
第1ゲームは錦織選手のミスもあってジェレ選手にブレークを許しますが、第2ゲームですぐにブレークバックに成功。しかし第3ゲームでまたしてもブレークを許してしまいます。その後互いにキープが続き、4-6でこのセットを落としてセットカウント2-2とされました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | K | K | K | 4 | ||||||
L.ジェレ | B | B | K | K | K | K | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第5セット] 8-6で奪い、勝利!
第1ゲームの錦織選手は40-15とリードするも、ジェレ選手の積極的な攻めに屈してブレークされてしまいます。第3ゲームでは錦織選手がバックハンドウィナーを決めるなど見せ場を作ったが、ジェレ選手のリターンエースなどでポイントを奪われゲームカウント0-3とリードを許します。錦織選手にとっては嫌な流れとなりましたが、続く第4ゲームで得意のドロップショットから畳み掛けてブレークに成功。その後の第8ゲームでジェレにミスが続いたこともあり、錦織がブレークバックに成功。ゲームカウント6-6となり、勝利には2ゲーム差が必要となった場面で、まずは第13ゲームを錦織選手がキープして優位に立つと、続く第14ゲームでもショットの精度でジェレ選手を上回り、ここをブレーク。フルセットまでもつれる大接戦でも集中力を切らさなかった錦織選手が、セットカウント3-2で勝ち4回戦進出を決めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | K | K | B | K | K | K | B | 8 | ||||||
L.ジェレ | B | K | B | K | K | K | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
8.【4回戦】錦織圭 vs B.ペール
全仏オープンの4回戦で錦織選手は世界ランク38位のブノワ・ペール選手と対戦。セットカウント2-1となったところで日没によるサスペンデッド。第4セットから始まった2日目。タイブレークの末、このセットを落としてしまいます。最終セットでは錦織選手は尻上がりに調子を上げて最終セットを勝ち取り、セットカウント3-2で錦織選手が勝利しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | 6 | 6(8) | 6 | 6(8) | 7 | 3 |
B.ペール | 2 | 7(10) | 2 | 7(10) | 5 | 2 |
[第1セット] 6-2で奪う
第2ゲーム、錦織選手のサービスゲームでテンポの早い攻めに押されてペール選手にブレークを許します。しかし直後の第3ゲームでペール選手が2度ダブルフォルトを犯し、ブレークバックに成功。さらに錦織選手は第5、第7ゲームでもブレークを決め、怒涛の6ゲーム連取。ゲームカウント6-2、わずか29分で錦織選手が第1セットを先取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | K | B | K | B | K | 6 | ||
B.ペール | K | B | 2 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 6-7で失う
第6ゲームでペール選手が先にブレーク。そしてペール選手のサービング・フォー・ザ・セットで迎えた第9ゲーム。あとのない錦織選手でしたが土壇場でブレークポイントを握ると、ペール選手のダブルフォルトでブレークに成功。その後は互いにサービスキープし、タイブレークに突入。一進一退の攻防が続きますが、10-8でタイブレークを制したペール選手が第2セットを獲得しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | K | B | K | K | 6(8) | |||||||
B.ペール | K | K | K | B | K | K | T | 7(10) |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第3セット] 6-2で奪う
第4ゲーム、錦織選手がブレークしてリードを奪います。さらに5-2で迎えた第8ゲームでこのセット2度目のブレークに成功。ペール選手に1度もブレークポイントを掴ませない安定感を見せた錦織選手。第3セットを獲得してセットカウント2-1、終了後に日没のためサスペンデッドとなりました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | B | K | K | B | 6 | ||
B.ペール | K | K | 2 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第4セット] 6-7で失う
日没サスペンデッドからの再開は錦織選手のサービスゲームから。第3ゲームで先にペール選手にブレークを許してしまいます。第8ゲームで錦織選手が高いコートカバーを発揮。はじめてのブレークチャンスを掴むとそれをしっかりと決めます。その後は激しい攻防の末にタイブレークへ突入。2度のマッチポイントを得た錦織選手でしたが、10-8でここを制したペール選手にセットを奪われてしまいました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | K | B | K | K | 6(8) | |||||||
B.ペール | K | B | K | K | K | K | T | 7(10) |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第5セット] 7-5で奪い、勝利!
ファイナルセット第4ゲームで錦織選手が先にブレークダウン。第7ゲームではミスの続いたペール選手から逆に錦織選手がブレークバックを奪いましたが、第8ゲームでペール選手の攻勢を凌げず、再びブレークを奪われてしまいます。錦織選手の3-5で迎えたペール選手の窮地に立った錦織選手はしかしここから巻き返し、ブレークバックに成功。5-5のイーブンに戻した錦織選手は、続く第11ゲームもブレークに成功し逆転。サービング・フォー・ザ・マッチの第12ゲームも奪った錦織選手が勝負強さを見せて勝利。ベスト8進出を決めました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | B | B | K | B | K | 7 | |||||
B.ペール | K | K | B | K | B | 5 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
9.【準々決勝】錦織圭 vs R.ナダル
全仏オープンの準々決勝で錦織選手は世界ランク2位のラファエル・ナダル選手と対戦しました。錦織圭選手はセットカウント0-3でストレート負け。試合時間は1時間51分。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | SET |
---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | 1 | 1 | 3 | – | – | 0 |
R.ナダル[2] | 6 | 6 | 6 | – | – | 3 |
[第1セット] 1-6で失う
第2ゲーム、錦織選手の最初のサービスゲームでナダル選手はいきなりブレーク。第4ゲームでは錦織選手の40-0となったところからナダル選手が連続ポイントを決め、デュースに。ナダル選手の反撃に合いましたが、このゲームは何とか錦織選手がキープ。その後の第6ゲームでナダル選手は再びブレークを奪い、更にリードを広げます。自身のサービスゲームはしっかりとキープし、反撃の糸口を掴ませなかったナダル選手が6-1で第1セットを先取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | 1 | ||||||
R.ナダル[2] | K | B | K | K | B | K | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第2セット] 1-6で失う
第1ゲームをブレークされた錦織選手でしたが、直後の第2ゲームでチャンスを掴みブレークバックに成功。そこからナダル選手が怒涛の5ゲーム連取。このセットで錦織選手は1度もサービスキープできず、ナダル選手が6-1で第2セットを連取しました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | B | 1 | ||||||
R.ナダル[2] | B | B | K | B | K | B | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
[第3セット] 3-6を失い、敗退
立ち上がりの第1ゲームで4度のブレークポイントを握った錦織選手でしたが、ナダル選手がこれを凌いでキープ。逆に第4ゲームではナダル選手にブレークを許してしまいます。第6ゲームが終わったところで天候が悪化し、試合は約1時間の中断。第7ゲームから再開しましたが、ここから試合をひっくり返すことはできず、ナダル選手が第7、第9ゲームをキープして第3セットを獲得。錦織選手はセットカウント0-3のストレートで敗れ、準々決勝で姿を消しなりました。選手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | GAME |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦織圭[7] | K | K | K | 3 | ||||||
R.ナダル[2] | K | K | B | K | K | K | 6 |
※K … キープ、B … ブレーク、T … タイブレーク
10.出場大会・世界ランキング(レース)の内訳
錦織圭選手が出場するテニス大会の日程・大会名・試合結果・獲得ポイントをまとめました。ATPファイナルに出場するための世界ランキング(レース)を内訳を含め、お届けします。日程 | 大会名 | コート | 試合結果 | ATP ポイント |
---|---|---|---|---|
12/31~01/06 | ブリスベン国際 | ハード | 優勝 | 250 |
01/14~01/27 | 全豪オープン | ハード | ベスト8 | 360 |
02/11~02/17 | ABNアムロ世界テニストーナメント | ハード | ベスト4 | 180 |
02/25~03/02 | ドバイDuty Freeテニス選手権 | ハード | 2回戦敗退 | 45 |
03/06~03/17 | BNPパリバ・オープン | ハード | 3回戦敗退 | 45 |
03/20~03/31 | マイアミ・オープン | ハード | 2回戦敗退 | 10 |
04/14~04/21 | モンテカルロ・マスターズ | クレイ | 2回戦敗退 | 10 |
04/22~04/28 | バルセロナ・オープン | クレイ | ベスト4 | 180 |
05/05~05/12 | ムチュア・マドリード・オープン | クレイ | 3回戦敗退 | 90 |
05/12~05/19 | BNLイタリア国際 | クレイ | ベスト8 | 180 |
05/26~06/09 | 全仏オープン | クレイ | ベスト8 | 360 |
06/17~06/23 | ゲリー・ウェバー・オープン | 芝 | ||
07/01~07/14 | ウィンブルドン | 芝 | ||
世界ランキング(レース) | 1,710 |
※ 錦織圭選手の世界ランキング(レース)は5/27時点で8位。ATPファイナルに出場するために8位以内が目標。